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記事ID : 10128
研究用

Wnt 活性をルシフェラーゼで測定 Leading Light® Wnt レポーターアッセイ

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Leading Light® Wnt レポーターアッセイは、ルシフェラーゼを用いたセルベースアッセイにより、Wnt 活性を測定するキットです。96ウェル/384ウェルプレートでのご使用に適しています。

「Leading Light® Wnt レポーター細胞株」「Leading Light® Wnt レポーター細胞株培地パック」「Leading Light® Wnt レポーター細胞株アッセイ試薬」、および、これらの3製品が含まれた「スターターキット」をご用意しております。

  • 細胞を使わずに、スクレロスチンとLRPの相互作用を調節する小分子化合物、アゴニスト/アンタゴニストをスクリーニングする場合は こちら

背景

Wnt シグナリング

Wnt シグナリングに関連する研究は、分子胎生学、幹細胞生物学、腫瘍形成、再生医療、合理的な薬剤の発見などに貢献しています。Wnt リガンドは、Frizzzled(Fz)および LRP5/6 受容体に結合し、βカテニンの安定化につながるシグナル経路を惹起します。安定化したβカテニンは核内に移行し、T細胞転写因子(TCF/LEF)と複合体を形成して Wnt 標的遺伝子発現を活性化します。標準的な Wnt シグナリングは、胚発生や成人組織の維持に必要ですが、腫瘍形成や多くのヒトの変性疾患にも関わっています。

使用目的

本キットは、96- または 384- ウェルマイクロプレートのようなマルチウェルプレートフォーマットに適した、ルシフェラーゼ活性測定に基づくキットです。このシステムには、専用に設計された 3T3 マウス線維芽細胞細胞株を含みます。この細胞株は、Wnt に反応するプロモーター(TCF/LEF)の制御下で、ホタルルシフェラーゼレポーターを発現します。この細胞株のレポーター遺伝子のルシフェラーゼ活性は、Wnt タンパク質または Wnt 作動薬を添加することで濃度依存的に発現増加し、Wnt 拮抗剤薬を添加することで発現減少します。このシステムは、様々な Wnt 関連リガンド(Wnt、Dkk など)の機能や活性を明らかにするのに有用です。また、Wnt の拮抗薬又は作動薬として機能する小分子や抗体の活性をスクリーニングするのにもお使いいただけます。


図1.標準的な Wnt シグナル経路とその構成因子
本商品の細胞系のレポーター遺伝子のルシフェラーゼ活性は、培地に添加した Wnt タンパク質/Wnt 作動薬 もしくは Wnt 拮抗薬の濃度に依存して、発現が増加又は減少する。

特長

  • 細胞系、培地、試薬、コントロールを含み、トランスフェクションは不要
  • 高感度(Wnt3a EC50 = 45.9 nm/mL)
  • 高い再現性(Z値 0.74)
  • ハイスループットスクリーニング対応(384-ウェルプレート含む)
  • 高いシグナルノイズ比(シグナル強調のためのリチウムクロライドは不要)

構成内容

Leading Light® Wnt レポーターアッセイ スターターキット(品番: ENZ-61001-0001)

3つの製品が入ったコンプリートキットです。
構成内容の詳細については、下記をご参照ください。

  • Leading Light® Wnt レポーター細胞株(品番: ENZ-61002-0001)
  • Leading Light® Wnt レポーター細胞株培地パック(品番: ENZ-60003-0001)
  • Leading Light® Wnt レポーター細胞株アッセイ試薬(品番: ENZ-60004-0001)

Leading Light® Wnt レポーター細胞株(品番: ENZ-61002-0001)

  • Leading Light® Wnt レポーター細胞株

Leading Light® Wnt レポーター細胞株培地パック(品番: ENZ-60003-0001)

  • 濃縮成長培地
  • 濃縮アッセイ培地
  • 凍結培地

Leading Light® Wnt レポーター細胞株アッセイ試薬(品番: ENZ-60004-0001)

  • Wnt3a(マウス)タンパク質
  • Dkk-1(マウス)タンパク質
  • ルシフェラーゼアッセイシステム
  • 2M リチウムクロライド(LiCl)
  • 1M HEPES
  • 96ウェル細胞培養プレート(黒・透明底)

使用例


図2.Wnt3a タンパク質に対する濃度反応
Leading Light® Wnt レポーター細胞を各濃度の Wnt3a タンパク質で6時間処理した。Wnt 処理した細胞中の化学発光量は、濃度依存的に増加した。


図3.Dkk-1 に対する濃度反応
Leading Light® Wnt レポーター細胞を、200 ng/mL の Wnt3a タンパク質存在下で、各濃度の Dkk-1 で6時間処理した。Dkk-1は、Wnt3a により増加したルシフェラーゼレベルを濃度依存的に阻害した。


図4.LiCl に対する濃度反応
Leading Light® Wnt レポーター細胞を各濃度の LiCl で6時間処理した。LiCl 処理した細胞中の化学発光量は、濃度依存的に増加した。

テックノート

Leading Light® Wnt レポーターアッセイ スターターキット

3つの製品が入ったコンプリートキットです。

  • Leading Light® Wnt レポーター細胞株(品番: ENZ-61002-0001)
  • Leading Light® Wnt レポーター細胞株培地パック(品番: ENZ-60003-0001)
  • Leading Light® Wnt レポーター細胞株アッセイ試薬(品番: ENZ-60004-0001)
品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
LEADING LIGHT(R) Wnt Reporter Assay Starter kit詳細データ ENZ ENZ-61001-0001 1 KIT
[96 wells]
¥262,000

Leading Light® Wnt レポーター細胞株

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
LEADING LIGHT(R) Wnt Reporter Cell line詳細データ ENZ ENZ-61002-0001 1 ML
¥136,000

Leading Light® Wnt レポーター細胞株培地パック

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
LEADING LIGHT(R) Wnt Cell Medium Pack詳細データ ENZ ENZ-60003-0001 1 PACK
¥95,000

Leading Light® Wnt レポーター細胞株アッセイ試薬

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
LEADING LIGHT(R) Wnt Cell Line Assay Reagents詳細データ ENZ ENZ-60004-0001 1 PACK
¥122,000

【単品】 Wnt-3a(マウス)/DKK-1(マウス)タンパク質

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Wnt-3a, Mouse詳細データ ENZ ENZ-60001-C001 1 UG
¥43,000
Dkk-1, Mouse詳細データ ENZ ENZ-60002-C005 5 UG
¥56,000

【関連商品】

細胞を使わずに、スクレロスチンとLRPの相互作用を調節する小分子化合物(抗体、DNAアプタマー、ペプチドなど)、アゴニスト/アンタゴニストをスクリーニング

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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「Leading Light® Wnt レポーターアッセイ」は、下記のカテゴリーに属しています。

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