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記事ID : 12488
研究用

シグナルを10倍以上に増幅
Amp’d® ELISA Signal Amplification Kit

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Amp’d®& ELISA シグナル増幅キットは、pNPP(p-ニトロフェニルリン酸)のような従来のアルカリホスファターゼ(AP)基質の代わりに、基質と増幅システムの組み合わせを使用して設計されています。従来の基質を使用したELISA法(enzyme linked-immunosorbent assay)と比較して、より高感度です。

従来の検出システムでは、マイクロタイタープレートに結合した酵素は直接基質と相互作用し、色が変化します。その結果、吸光度はキャプチャーされた検体の量に正比例します。Amp’d ELISA システムでは、結合したAPは、増幅試薬の添加で開始される二次酵素反応システムにおいて利用される基質を変換します。この増幅ステップで、低濃度の検体でもより強い(増幅された)発色が可能になり、アッセイ感度が向上します。

Amp'd(TM) ELISA シグナル増幅キット Amp'd(TM) ELISA シグナル増幅キット

特長

  • ELISA感度を10倍以上増強
  • ターゲットに対応する柔軟性
  • ハイスループット解析に便利な96ウェルプレート1枚/5枚用
  • 30分で結果が得られる使いやすくて簡単な手順

構成内容

  • Amp’d® 基質
  • Amp’d® 増幅試薬
  • Amp’d® 基質希釈液
  • Amp’d® 増幅試薬希釈液

原理

重要な基質成分であるNADPHを、APが入っているウェルに添加すると、リン酸基の放出を介してNADHに還元されます。反応が進行すると、検体と結合したAPコンジュゲートの量に比例して、NADHが蓄積されます。増幅試薬を添加すると、この一番目の反応が抑制され、NADHは二番目の酸化還元酵素系に供給されます。ジアホラーゼはNADHを利用して、ヨードニトロテトラゾリウム塩をホルマザン(紫色)に還元し、NAD+を産生します。次に、NAD+がNADHに還元される逆の酵素反応が起こり、エタノールはアルコール脱水素酵素を介してアセトアルデヒドに酸化されます。この酵素反応セットが進行すると、NADHが再利用されて元のAP/基質反応を増幅します。発色の強度は最終的に結合した検体の量に比例します。反応回路図を以下に示します。

図1 アルカリホスファターゼシグナルの増幅

図1 アルカリホスファターゼシグナルの増幅

使用例

図2 代表的なアルカリホスファターゼ力価
図2 代表的なアルカリホスファターゼ力価
従来のpNPP基質 (405 nm) またはENZ社 シグナル増幅試薬 (495 nm)を使用して、AP力価のシグナルを測定した。新しいシグナル増幅システムでは、感度が10倍まで向上した。

図3 HSP70高感度キット標準曲線の検出方法の比較
図3 HSP70高感度キット標準曲線の検出方法の比較
標準的なENZ社 HSP70高感度ELISAキット(品番:ADI-EKS-715)、および Amp’d® HSP70高感度ELISAキット(品番:ENZ-KIT-101)を使用して、標準曲線を作成・分析した。新しいAmp’d® 検出システム(Amp’d® ELISA シグナル増幅キット(品番:ENZ-KIT-100)がベース)は高感度なため、低濃度の内在性HSP70サンプルをより確実に分析できる。

Amp’d® ELISA シグナル増幅キット

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
AMP'D(R) ELISA Signal Amplification kit詳細データ ENZ ENZ-KIT-100-0001 96 WELL
¥38,000
AMP'D(R) ELISA Signal Amplification kit詳細データ ENZ ENZ-KIT-100-0005 5*96 WELL
¥84,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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