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研究用

誘導性/可逆的遺伝子発現技術 F.A.S.T.™

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誘導性/可逆的遺伝子発現技術 F.A.S.T.

 

inGenious社の独自技術であるF.A.S.T.™ (Flexible Accelerated STOP TetO) は、Cre-loxP、FLP-FRT および Tetシステムを組み合わせて、一度の遺伝子ターゲティングにより、5種類の制御可能で多目的なモデルマウスを得ることができ、非常に汎用性の高いツールであることが科学的に実証されています。

作製可能な遺伝子操作モデル

  • 遺伝子ノックアウト
  • Cre を用いた遺伝子ノックアウトのレスキュー
  • tTA を用いた遺伝子の異所性発現モデル
  • tTA を用いた遺伝子の誘導性/可逆的過剰発現モデル
  • tTS を用いた可逆的な遺伝子ノックダウン/アウト

F.A.S.T.™ システムの概要

F.A.S.T.™ システムの概要
図1. F.A.S.T.™ システムの概要

 

F.A.S.T.™ システムでは STOP-tetO ノックインマウスとtetO ノックインマウスから 5 種類の遺伝子操作モデルを作製可能です (Fig. A)。

まずES細胞の目的遺伝子の翻訳開始部位のすぐ上流に 「loxP-FRT-Neo-STOP-FRT-TetO-loxP」 カセットを挿入することで、ノックアウト表現型を得ます (STOP-tetO ノックインマウス、Fig B)。

このマウスにフリッパーゼ (FLP) 発現または一過性発現マウスを交配することで STOP が除かれ、野生型と同様の発現パターンを示す tetO ノックインマウスを得ることができます (Fig C)。 この2つのノックインマウス (STOP-tetOとtetOマウス) に、さらにCreリコンビナーゼマウス、tTAマウス、または tTSマウスを交配することで、5種類の遺伝子操作モデルを得ることができます (Fig. A, Phenotype 2)。またドキシサイクリン (Dox) の投与により、遺伝子発現を可逆的に制御することが可能です (Fig. A, Phenotype 3)。

用語説明

 

ITL_FAST_02.gif
図2. Mlc1 遺伝子での 5 つの F.A.S.T.™ モデル作製例

 

  1. Mlc1遺伝子はグリア細胞に発現する遺伝子で、青紫色に染色された部分でMlc1遺伝子が発現しています。STOP-tetOノックインマウスは、野生型マウスと比較してMlc1遺伝子の発現がノックアウトされた表現型となります。
  2. STOP-tetO マウスと Cre マウスとの交配によりF.A.S.T.™カセットを除くことで、ノックアウト表現型はレスキューされます。
  3. STOP-tetOマウスと alphaCamKII-tTA マウス (神経細胞でのみ tTA を発現) を交配すると、Dox投与によりグリア細胞のシグナルが見られなくなりますが、Dox 非存在下では神経細胞 (矢印部分) でのみ Mlc1 を発現する異所性発現モデルとなります。
  4. tetOノックインマウスはグリア細胞でのみ tTA を発現する tTA マウスとの交配により、Dox 存在下では野生型の発現となり (上段)、Dox 非存在下では tTA が tetO 配列に結合することで Mlc1 を過剰発現することができます (下段)。
  5. tetOノックインマウスと tTS マウスの交配により、Dox の存在/非存在下で Mlc1 の条件的野生型発現 (上段) 及びノックアウトモデル (下段) を作製できます。

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