各種抗菌ペプチド抗体＆ELISA 自然免疫研究試薬（抗体・ELISA・タンパク質） -Hycult 社

ハイカルト（Hycult）社　〜自然免疫研究のリーディングカンパニー〜

ハイカルト社は自然免疫研究に特化した高品質な抗体、タンパク質／ペプチド、アッセイを開発製造するメーカーです。解析対象としては、補体、好中球タンパク質、TLR、スカベンジャーレセプター、急性期タンパク質に重点を置いています。特にバクテリアや酸化因子により引き起こされる細胞ダメージや炎症の研究に役立つ商品を開発しています。ここだけにしかないユニークな抗体やELISAキットを揃えています。

抗菌ペプチドやタンパク質は、様々な微生物を死滅させる能力を持っており、真核生物における自然免疫防御システムに重要な役割を果たします。高分子抗菌タンパク質（100アミノ酸以上）の多くは、溶菌性、栄養素結合タンパク質または微生物高分子特異的な標的部位を含んでいます。低分子抗菌ペプチドは、微生物の細胞膜の構造と機能の両方、またはいずれか一方に影響します。多くの抗菌ペプチドは、ヒトを含む多細胞生物の上皮層、貪食細胞や体液に存在しています。加えて、抗菌ペプチドは内在性抗菌剤として、サイトカインの放出、走化性、血管新生、創傷治癒や獲得免疫応答システムの調節に関与しています。

好中球はヒトの白血球の50〜70%を占めます。好塩基球と好酸球と共に多形核細胞（PMNs）を構成しています。好中球の構造上の特徴は細胞質内の多くに分裂した核と豊富な貯蔵顆粒です。好中球はケモタキシスと呼ばれるプロセスを経て炎症や感染箇所に遊走し、活性化された内皮細胞、肥満細胞及びマクロファージから発現するサイトカインにより接着します。細胞表面のレセプターはIL-8、IFNγ、C3a/b及びC5のような分子の勾配を検出することができます。これら細胞は遊走の経路へと向かわせます。接着と同時に補体レセプター（例：CR1、CR3）（図1）とLPS-パスウェイが活性化され、結果としてファゴサイトーシス、病原体の破壊もしくは適応免疫反応が開始します。この活性化はミエロペルオキシダーゼ（MPO）、次亜塩素酸（HOCI）、クロラミン及びニトロチロシンを含むROS（radical oxygen species）の産生で構成される酸化応答を導きます。さらに非酸素依存性パスウェイが開始され、このパスウェイはファゴリソソーム内の顆粒に蓄えられるプレフォームタンパク質の放出で構成されます。カルプロテクチン、MPO、NGAL、バクテリアタンパク質及び細胞毒性タンパク質（ディフェンシン、BPI、ラクトフェリン）、タンパク質分解酵素（エラスターゼ、プロテイナーゼ3、リゾチーム、アルギナーゼI）と表面レセプターは好中球細胞質内の顆粒に蓄えられます。好中球の活性化プロセスは厳しく制御され、過剰な好中球の活性化は組織の障害を引き起こします。

• 炎症性腸疾患マーカー：カルプロテクチン、ラクトフェリン、MPO、エラスターゼ、エラフィン
• 心臓手術後の急性腎疾患マーカー：NGAL

構成内容

• ストレプトアビジン-ペルオキシダーゼ
• コート済みプレート
• スタンダード
• ビオチン標識トレーサー
• TMB基質
• 洗浄バッファー
• 希釈バッファー
• 血清希釈液
• 反応停止液
• プレートシール

図1

図2 ヒトLL-37 ELISA（品番：HK32102）標準曲線

図3 マウスMPO ELISA（品番：HK21002）標準曲線

図1　陰窩におけるHD5発現
ヒトHD5モノクローナル抗体（クローン：8C8、品番：HM2228）で凍結切片を染色。

図2　ヒト乾癬性皮膚組織のパラフィン切片を抗Elafinポリクローナル抗体（品番：HP9025）で染色した。

図3 骨髄好中球（CD11b-hi）中のラットMPOを、ラットMPOモノクローナル抗体（クローン：2 D 4 、品番：HM3030F）を使用してフローサイトメトリーで検出した。
赤：ネガティブコントロール、黒：4b/f、緑：2b/f、青：1b/f FITC標識MPO抗体

図4 顆粒球におけるプロテイナーゼ3の染色
ウェゲナー疾患患者の鼻生検における顆粒球のプロテイナーゼ3を染色した。WGM2抗体（品番：HM2171）でパラフィン切片を免疫染色した。

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