APOEとは?
APOE(アポリポタンパク質E/apolipoprotein E)は、脂質代謝に関与する血漿タンパク質です。主に肝細胞、マクロファージ、神経細胞によって産生されます。CNS(中枢神経系)では、APOEは、主要な細胞外脂質担体であり、損傷後のニューロン保護/修復において重要な役割を果たします。APOEは多型性であり、3つの主要な対立遺伝子として、APOE2(cys112、cys158)、APOE3(cys112、arg158)、およびAPOE4(arg112、arg158)を有します。APOE2は、アルツハイマー病(AD)と心疾患の両方に対して保護的役割を果たします。APOE4は、アテローム性動脈硬化症およびアルツハイマー病のリスクを高めることが報告されています。アルツハイマー病患者において、脳脊髄液(CSF)および血漿中のAPOEタンパク質レベルの分析を行い、アルツハイマー病理との関連性を明らかにする研究が行われています。高齢では、高い血漿APOEレベルは循環CRPの増加に先行し、心血管死亡率と強く関連することが示されています。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。