GITR/TNFRSF18/CD357とは?
GITR(Glucocorticoid-induced TNFR-related protein)は、CD357またはTNFRSF18としても知られる、TNF(Tumor necrosis factor、腫瘍壊死因子)受容体スーパーファミリーのメンバーです。GITRは、CD25+ CD4+制御性T細胞(Treg細胞、T regulatory cells)で恒常的に高レベルで発現し、制御性T細胞によって維持される免疫自己寛容において、鍵となる役割を果たすことが示唆されています[PMID: 11812990 ]。GITRは、休止状態のresponder T細胞(CD25+ CD4-細胞、Treg細胞によって抑制を受ける側の細胞)でも低濃度で発現します。T細胞上のGITR発現は、T細胞の活性化でアップレギュレートされます[PMID: 15770698 、11869690 ]。GITRは、GITRリガンド(GITRL:GITR ligand)によって活性化されます。GITRリガンドは、主に抗原提示細胞(APC)上に発現します[PMID: 17407102 ]。GITRとGITRリガンドの相互作用は、responder T細胞の機能とTreg細胞の抑制機能の両方を共刺激すると考えられています[PMID: 16868552 ]。
■ プロテインテック抗体で開発したELISA製品
抗体メーカーであるプロテインテックでは、複数のアプリケーションで検証済みの『自社製造抗体』をスクリーニングし、最適な抗体ペアを選抜して、ELISAキットを開発しています。多くが完全長タンパク質抗原によって作製された抗体は、血清、血漿、細胞培養上清等、様々な生体サンプル*の内在性タンパク質を捕捉できるため、信頼性の高い確実な測定を可能にします。
* 測定可能なサンプルタイプは品番によって異なります。個別のデータシートをご確認ください。
*:右図は「抗体ペアの一例」を示します。抗体ペアとして「ポリクローナル/ポリクローナル」または「モノクローナル/モノクローナル」の組み合わせを使用している場合や、ウサギまたはマウス以外の免疫動物由来の抗体タイプがキット開発に使用されている場合もございます。