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記事ID : 45703
研究用

ドラッグデリバリーや網膜関連疾患の評価に iPS細胞由来神経網膜オルガノイド

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創薬研究ツール
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Newcells Biotech社では、iPS細胞から分化誘導して作製した神経網膜オルガノイドを用いた受託サービスを提供しております。

*ライセンスの関係上、製品としての販売はできず、受託サービスでの利用のみとなります。

特長

  • 主要な細胞種の存在とレイヤー構造形成を確認(図1)
  • 光応答性を確認
  • 同社の網膜色素上皮細胞とあわせて網膜全体の評価が可能

詳細データ

約150日の培養および分化誘導により作製した神経網膜オルガノイドでは、光受容細胞(Photoreceptors)、水平細胞(Horizontal cells)、双極細胞(Bipolar cells)、アマクリン細胞(Amacrine cells)、ミュラー細胞(Muller cells)、網膜神経節細胞(Ganglion cells)の存在および適切な局在を確認しています。

神経網膜オルガノイドの細胞構成に関する図
図1. 神経網膜オルガノイドの細胞構成
神経網膜構造模式図と各細胞種における代表的なマーカーを示す(左上)。分化日数に応じた各種構成細胞マーカーの発現レベルを評価したところ、分化誘導約150日ですべての細胞種で高い発現レベルが確認された(左下)。免疫蛍光染色による各種視細胞マーカーを評価したところ、適切なレイヤー構造が形成されていることを確認した(右)。

アプリケーション例

毒性評価

生存率の測定に加えて、フローサイトメトリーや免疫染色を組み合わせることで、細胞種特異的な毒性評価が可能です。

網膜オルガノイドを用いた毒性評価に関する図
図2. 網膜オルガノイドを用いた毒性評価
網膜への障害を引き起こすことが知られている薬剤(4-hydroxytamoxifen, Thioridazine)においてのみ、生存率の低下が確認された。

疾患モデル構築

お客様よりご提供いただいたiPS細胞からオルガノイドを作製し、評価することが可能です。

網膜色素変性症患者由来iPS細胞からのオルガノイド作製に関する図
図3. 網膜色素変性症患者由来iPS細胞からのオルガノイド作製
PRPF31(RP11)遺伝子変異を有する網膜色素変性症患者由来iPS細胞から神経網膜オルガノイドを作製し、健常者由来神経網膜オルガノイドとの比較を行ったところ、患者由来神経網膜オルガノイドでは繊毛の長さおよび形成率の低下が確認された。また、CRIPR-Cas9により変異を修正したところ、繊毛の長さや形成率低下が回復した。

関連サービス

参考文献
  1. Nature Communications volume 9, Article number: 4234 (2018)
  2. Translational Vision Science & Technology April 2022, Vol.11, 3. doi:https://doi.org/10.1167/tvst.11.4.3
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