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JAK3 は、サイトカイン受容体が媒介する細胞内シグナル伝達に関与するチロシンキナーゼのJAK ファミリーメンバーである。未成熟 な造血細胞ではJAK3 の低発現がみられるが、これらの細胞の最終分化において発現量が劇的に増大することから、JAK3 が造血細胞分化に関与することが示唆される。JAK3 の変異が常染色体性の重症複合免疫不全(SCID)に関与することが報告されている。JAK3欠損マウスでは、骨髄の前駆B細胞段階においてB細胞発生が激しく遮断されることから、JAK3が骨髄のB細胞発生に必須であることが示唆される。