緑茶葉の抽出物には、有望な生理活性を持つ化合物が多数含まれています。当初はその抗酸化作用のために単離され、研究されてきたこれらの化合物は、現在では化学予防剤として見られるようになっています1。緑茶抽出物の主要な成分は、緑茶カテキンとして知られており、これは更に個々の物質に分けられます。カテキンは、主に以下の4つの成分から成ります。
これらの化合物は全て天然のポリフェノールで、酸化防止活性を示しますが、フリーラジカル除去活性も持ち、反応性酸素種によって引き起こされるDNA損傷から細胞を保護している可能性があります2。
緑茶ポリフェノール(品番G6817)も、腫瘍細胞の増殖を阻害し、アポトーシスを誘導することが実験動物の研究で示されました3。また、血管新生及び腫瘍の浸潤も阻害します4。神経変性の研究分野では、脳に到達できるポリフェノールが、そのフリーラジカル除去効果によって脳の老化や神経変性疾患にも影響を与えていることが示されました5。
緑茶抽出物に含まれるその他の化合物に、ケルセチン(品番Q8016)、ミリセチン(品番M9367)、L-テアニン(品番T2816)などのフラボノイドがあります。ケルセチンは、その細胞膜に対する安定化効果から、抗酸化作用の可能性についてEGCGと共に研究されています6。ミリセチンは、その抗酸化性に加えて、HL-60白血病細胞株においてアポトーシスを誘導することが発見されました7。L-テアニンは、自発性高血圧のラットにおいて血圧を低下させることが発見され、循環器系疾患の処置への使用が提案されています8。
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