膜タンパク質を変異導入やラベル化なしで作製いたします！ Calixar社タンパク質作製サービス
膜タンパク質を変異導入やラベル化なしで作製いたします！

膜タンパク質は発現量が低いこと、難溶性であることなどから、一般的に発現精製が困難であるとされています。そのため、膜タンパク質は創薬ターゲットの60%以上を占める一方で、創薬研究において重要な情報であるその3次元結晶構造は、膜タンパク質全体の1%も解明されていません。
長年にわたり膜タンパク質の発現精製方法が研究され、アミノ酸変異導入やラベリングによる安定化等、多数のアプローチが開発されました。しかしながら、これらの方法で精製された膜タンパク質にはnativeな環境とは異なる構造、配列、活性を持つものも多く、よりnativeに近いタンパク質の精製方法は依然重要です。

【CALIXAR's Membrane Protein Services】
Calixar社タンパク質作製サービスは、独自の試薬を用いることで、膜タンパク質を中心としたこれまで発現精製が困難であったタンパク質を作製いたします。本サービスにより変異導入や修飾のない、nativeな状態に近いタンパク質作製が可能となります。

図1：Calixar社では、よりnativeに近く、高純度、安定的かつ機能的なタンパク質を作製いたします。一般的な発現系（CHO、HEK等）に加え、生体試料からのタンパク質精製にも対応しております。

• 独自の試薬を用いてnativeに近い状態のタンパク質を作製
• 多様な発現系により幅広いタンパク質に対応（CHO, HEK, E.coli, Yeast, Sf9等）
• 組織や生体試料からのタンパク質精製にも対応
• 精製タンパク質は多様なバリデーション項目で評価可能（ELISA, Radioligand Binding, Function等）
• 約170種以上の豊富なタンパク質作成実績
• 精製用試薬を販売しており、in houseでのタンパク質精製にも対応

Adenosine receptor A2A (A2AR)

図2：精製A2ARのバリデーションデータ例
A：ウエスタンブロットによりA2AR特異的なバンドが検出された。
B：A2ARに対するアゴニストとアンタゴニストの結合を放射性リガンドとの競合をベースに検出した。

M2 Ion Channel

図3：精製M2 Ion Channelのバリデーションデータ例
A：中央の脂質二重膜にM2 Ion Channel を組み込み、脂質平面膜法によりH⁺輸送活性を測定した。
B：pH依存的なH⁺の輸送活性が観察された。

*〇のタンパク質は販売も承っております。価格等詳細は創薬・受託サービス部までお問い合わせください。

本製品はご希望のタンパク質の精製に適した試薬を検証可能なスクリーニング用キットです。複数の膜タンパク質に対しCALIXAR社で実績のある、5種の可溶化試薬及び5種の結晶化用試薬のセットであり、適した試薬をまとめて検証することが可能となります。

Fig.4
GPCR、トランスポーター、イオンチャネルに対しスクリーニングキット中の可溶化試薬の一つ、DLAC reagentを用いて可溶化の検討を行ったところ、それぞれ上清 (S) に多くのタンパク質が含まれ、可溶化できていることを確認した。TはTotal, PはPellet, SはSupernatantをそれぞれ示す。また、GPCRはSf9、トランスポーターは大腸菌、イオンチャネルは哺乳細胞それぞれの膜画分から単離しており、DLAC Reagentが多くの発現系、タンパク質に対応できることを示している。

その他にもEnzyme, Viral Protein, Anchor protein等、多数の作製実績がございます。
精製用試薬の販売も承っております。詳細は創薬・受託サービス部までお問い合わせください。

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