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NEK11はNEKファミリーメンバーである。本タンパク質は核小体に局在し、S期のチェックポイントにおいてNEK2Aとともに機能すると思われる。NEK2はNEK11のC末端自己抑制的ドメインをリン酸化し、N末端の触媒ドメインからの自己抑制的ドメインを解離することでNEK11キナーゼ活性を上昇させる。NEK11タンパク質はDNA複製において役割を担い遺伝毒性ストレスに応答すると考えられる、NEK11活性は種々のDNA損傷物質や複製阻害剤で処理したHeLa細胞において活性化されている。遺伝毒性物質によるNEK11の活性化が、ATR/ATM介在型シグナル伝達の阻害剤により抑制されることから、NEK11がATR/ATMシグナル伝達の下流のS期チェックポイントにおいて役割を担うことが示唆される。