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記事ID : 12861
研究用

血液サンプルから核酸を連続精製 血漿・血清用 RNA/DNA Purification Mini Kit

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血漿/血清サンプルからRNAおよびDNAを連続精製可能なキットです。

Norgen社Plasma/Serum RNA/DNA Purification Mini Kit。

使用目的

本製品は、血漿/血清サンプルからDNA(血液循環DNA;Cell‐Free Circulating DNA,cfc‐DNA)およびRNA(血液循環RNA,エクソソーム由来RNA)を連続的に分離可能な、迅速・簡便性、信頼性、再現性に優れたキットです。 Norgen(NOG/ノルジェン)社独自の分離マトリクス樹脂を用いた新しいスピンカラムは、10μLから200μLという少量の血漿/血清サンプルからでもRNAおよびDNAの抽出を可能にします。また、本製品は凍結または新鮮な血漿/血清サンプルから様々なサイズの血液循環RNAやエクソソーマルRNA、血液循環DNA(cfc-DNA)を分離できます。また、他社品と比較し、Norgen社キットはフェノール/クロロホルム処理やプロテアーゼ処理を必要としません。RNAおよびDNAは最終的に10μLから25μLで溶出されます。

※なお、血液検体の凝固剤はEDTAまたはクエン酸をご使用ください。本キットは血清および血漿(EDTAまたはクエン酸処理)中のRNA/DNAの分離に適しています。ヘパリンは、RT-PCR等下流のアプリケーションに影響し、除去する方法が確立されていないため推奨できません。

■ DNA/RNA精製後のアプリケーション

  • Reverse transcription qPCR
  • PCR
  • Northern blotting
  • Southern blotting
  • RNase protection
  • primer extension
  • Expression array assays
  • miRNA array
  • RNA-Seq
  • Nanostring
  • Fluidigm
  • Droplet/Digital PCR
  • Methylation-sensitive PCR
  • CpG array Restriction
  • enzyme digestions
  • Viral Detection
  • Bacterial Detection
 

■ 使用方法

Norgen社Plasma/Serum RNA/DNA Purification Mini Kitの使用手順フローチャート。

特長

  • フェノール/クロロホルム抽出不要
  • 30分間の迅速プロトコルで高品質なDNA/RNAを分離
  • 血液循環RNAやエクソソームRNAを含む全サイズのRNAを分離
  • 様々なサイズの血液循環DNAを分離(>50bp)
  • 少量のサンプル量にも対応(10-200μl の血漿/血清サンプル)
  • RNA/DNAの濃縮に(10-25μlの最終溶出量)
  • 精製後RNA/DNAは種々のアプリケーションに使用可能

<その他用途>

  • ウイルスおよびバクテリア由来のDNA/RNAの分離
  • ゲノムDNA、牛乳中のウイルスDNAにも使用可能

構成内容

  • Lysis Buffer A 30ML
  • Wash Solution A 38ML
  • Elution Solution A 6ML
  • Elution Buffer B 8ML
  • Micro Spin Columns 50個
  • Collection Tubes 100本
  • Elution tubes (1.7 mL) 100本

仕様

血清/血漿 最低必要量 10μl
血清/血漿 最大必要量 200μl
最低溶出量 10μl
最大溶出量 25 μL
精製RNAサイズ 全サイズ(miRNA /small RNA <200ntも含む )
精製DNAサイズ >50bp
平均収量 *検体によって異なります

*血液循環RNAやエクソソームRNA,cfc-DNAの収量は、サンプル量や検体の個体差に左右されます。

製品データ

図1. 血漿サンプル量の違いによるRNA量の比較。
図1. 血漿サンプル量の違いによるRNA量の比較
EDTA処理した血漿サンプル(50μL, 100μL, 200μL)から血液循環RNAを精製した。精製RNAを鋳型にmiR-21(図1A)およびハウスキーピング遺伝子5s rRNA(図1B)をRT-PCRによって測定した。miR-21および5s rRNAの転写産物はサンプル量に応じて直線的に増加した。

図2. 溶出バッファー量の違いによるRNA抽出効率の検討。
図2. 溶出バッファー量の違いによるRNA抽出効率の検討
EDTA処理した血漿サンプルを200μL用いて、異なる溶出容量(10μL,15μL,25μL)によってRNA抽出を行った。 精製RNAを鋳型にmiR-21(図2A)およびハウスキーピング遺伝子5s rRNA(図2B)についてRT-PCRによって測定した。 溶出バッファーの量を減らすことによって、いずれのRNAについても効率よく濃縮できた。

他社製品との比較データ

他社製品との比較

図3. 他社製品との比較
図3A.Norgen(NOG)社キットおよび各社RNA精製キットを用いて精製したRNAを鋳型にmiR-21についてRT-PCRを行った。NOG社キットは他社品と比較して高効率で分離・精製することがわかる。
図3B.NOG社キットおよび各社DNA精製キットを使用して精製したDNAを鋳型に5S rRNA 遺伝子について定量PCRを行った。NOG社キットは他社品と比較して高効率で分離・精製することがわかる。

PCR反応を阻害する夾雑物の影響
図4. PCR反応を阻害する夾雑物の影響
Norgen(NOG)社キットおよび各社DNA精製キットから抽出したDNAについて、異なる鋳型量(3μL, 6μL, 9μL)を用いて5S rRNA遺伝子を定量的PCRで測定した。鋳型量を増やした際のCt値の上昇は、PCR阻害を起こす夾雑物の増加が影響している。NOG社キットでは、鋳型量を増やした場合においても、PCR反応への影響は見られなかった。

血漿・血清用 RNA/DNA Purification Mini Kit

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Plasma/Serum RNA/DNA Purification Mini Kit詳細データ NOG 55200 50 PREP.
¥132,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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