ベロ細胞の培養にご使用いただける、無血清・動物由来成分フリーの培地です。この培地は、単層培養およびマイクロキャリア懸濁培養の両方に使用可能で、ウイルスおよび組換えタンパク質の生産からラージスケールでの細胞培養まで、幅広い用途にご利用いただけます。
背景
動物血清の使用には多くの問題があり、BSE、肝炎、HIV、BVDなどの外来物質による汚染の恐れがあります。無血清および動物成分を含まない培地中で細胞を培養することにより、これらのリスクが排除され、細胞が一定の決められた条件下で増殖することを可能にします。
特長
- 細胞を用いて産生した産物の精製が容易
- 様々なウイルス(麻疹、エンテロウイルス、ポリオを含む)の生産に最適
- コンタミネーションのリスクを低減
- ロット間の一貫性
- 2Dおよび3D培養に適応
- 動物由来成分フリー
- 非常に低いタンパク質濃度
製品データ
図1. T25フラスコでの生存細胞数の比較
Vero細胞をT25フラスコに40,000細胞/ cm2の細胞密度で播種し、37℃、加湿条件下、NutriVero™Flex 10またはT社培地を含む5%CO2でインキュベートした後、播種後の細胞を採取し、 ヌクレオカウンターN-100を用いて細胞数および生存率を計測した。
図2. NutriVero™Flex 10およびT社培地における代表的な細胞培養の顕微鏡写真
2L撹拌タンクバイオリアクターで24時間および120時間増殖させた細胞写真
図3. 2L撹拌タンクバイオリアクターでの生存細胞数の比較
2つの平行したバイオリアクターを、NutriVero™Flex 10およびT社培地で作業容積2Lに満たし、バイオリアクターに0.15×109細胞/Lおよび3g/LのCytodex-1を播種し、攪拌速度を70〜130rpm、温度を37℃、pHを7.2の条件下で培養した。播種後の指示された時間に、細胞計数および生存率をヌクレオカウンターN-100を用いて計測した。
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NutriVero™ Flex 10
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について