ページの本文へ移動

研究用

乳酸菌細胞壁溶解酵素 Labiase

このエントリーをはてなブックマークに追加

Labiase酵素は、乳酸菌、火落菌をはじめとする細菌類の溶菌に適した細胞壁溶解酵素です。

特長

Labiaseは、Streptomyces fulvissimus TU-6株の培養液上清より調製され、β-N-アセチル-D-グルコサミニダーゼ、ムラミダーゼを主体とする複合酵素剤で、以下のような特徴が有ります。

  1. 熱安定性に優れている。
  2. β-N- アセチル -D- グルコサミニダーゼ、ムラミダーゼ、エンドペプチダーゼ活性を有する。
  3. 乳酸菌および、火落菌をはじめ、その他細菌類の細胞壁をよく溶解する。
  4. 単独で乳酸菌のプロトプラストが調製できる。

特性

規格

500 mg/バイアル
β-N-アセチル-D-グルコサミニダーゼ活性     10 U/g 以上

形状

凍結乾燥粉末(賦形剤として乳糖を含む)

保存

4℃乾燥状態

諸性質

Levilactobacillus brevis IFO3345 を基質とした溶菌活性*1 にて温度および pH の影響を評価した。

図1.温度一括性、安定性曲線 図2.pH一括性、安定性曲線

図1
安定性:
pH*2を6.4に調整し各温度にて1時間保存したLabiaseを用いて、37℃で1時間溶菌反応を行った際の溶菌率にて評価した。
活性:
pH*2を6.4に調整し各温度で10分間溶菌反応を行った際の溶菌率にて評価した。

図2
安定性:
各pH*2に調整し25℃で20時間保存したLabiaseを用いて、37℃で30分間溶菌反応を行った際の溶菌率にて評価した。
活性:
各pH*2にて37℃で30分間溶菌反応を行った際の溶菌率にて評価した。

*1 溶菌活性の定義
基質懸濁液の濁度(OD660)の減少を溶菌率として測定した。
*2 使用緩衝液:
McIlvaine緩衝液 pH 3〜8
ほう酸ー水酸化ナトリウム緩衝液 pH 8〜9

表 1. 各種酵素活性
酵素 活性 (U/g-protein)*6
β-N-アセチル-D-グルコサミニダ−ゼ*3
435
ムラミダーゼ*4
200,000
エンドペプチダーゼ*5
216

*3 β-N-アセチル-D-グルコサミニダーゼ活性の定義
p-ニトロフェニル-β-N-アセチル-D-グルコサミンを基質として酵素を作用させたとき、1分間に1μmolのp-ニトロフェノールを遊離する 酵素活性を1Uとする。

*4 ムラミダーゼ活性の定義
Micrococcus lysodeikticus(ATCC No. 4698)菌体を基質として酵素を作用させたとき、1分間に濁度(OD540)を0.001減少させる酵素活性を1Uとする。

*5 エンドペプチダーゼ活性の定義
カゼインを基質として酵素を作用させたとき、1分間に1μmol のチロシン相当量を生ずる酵素活性を1Uとする。

*6 但し各酵素活性は、ロットによって幅があります。また、ムラミダーゼ、エンドペプチダー ゼの値は代表サンプル値であり、規格値ではありません。

技術資料

よくある質問

【01】 乳酸菌溶菌時の酵素の使用量はどれくらいでしょうか?

菌株の種類や菌の培養条件及び生育状態にもよりますが、通常は反応液量に対して0.5〜1.0%くらい用いていただければ結構です。また使用量は用途等に応じて適宜調製して下さい。

【02】 DNAを調製する際の留意する点は?

LabiaseはDNase活性を若干有するため、DNAの抽出には5mM EDTAを含むバッファーを用いて下さい。

参考文献
  • 長谷川和哉、大淵和彦、浜地正昭、熊谷知栄子:公開特許公報,平11-056348.
  • 長谷川和哉、大淵和彦、尾関健二、浜地正昭、熊谷知栄子:公開特許公報,2002-261.
  • Ohbuchi, K., Hasegawa, K., Hamachi, M., Ozeki, K., and Kumagai, C.(2001) J. Biosci. Bioeng. 91, 487.

Labiase

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
LabiaseTM Bacterial Cell Lytic Enzymes詳細データ OZK OZ-30EX 500 MG
¥25,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

お問い合わせ

「Labiase」は、下記のカテゴリーに属しています。

メーカー・代理店一覧

サポート情報

SNSアカウント

オウンドメディア

※当社のWEBサイトはユーザーの利便性を最適にし、それを保証するためにクッキーを使用しています。
 このWEBサイトの利用を継続することで、クッキーの使用に同意することになります。

© COSMO BIO