SMARC、BAF 抗体をラインアップ SWI/SNF様クロマチン構造変換因子複合体抗体

転写調節に関連するSWI/SNF様クロマチン構造変換因子複合体ファミリーを検出するための各種抗体をラインアップしています。

SWI/SNF様クロマチン構造変換因子複合体

SMARCs (SWI/SNF-related, matrix-associated, actin-dependent regulators of cheomatin) と BAFs (BRGI- associated factors) は 哺乳類SWI/SNF様クロマチン構造変換因子複合体のコンポーネントとして知られています。

これらのマルチタンパク質複合体は、DNA間の移行や転写因子の結合を促進させるためにヌクレオソーム構造を不安定化させる ATP駆動モーターと言われています。

SWI/SNF様複合体の 2つのフラクション、SWI/SNF-A (BAF) と SWI/SNF-B (PBAF) はすでに単離されおり、SWI/SNF-A (BAF) 複合体は BAF250/ARIDIA サブユニット及びSMARCA/BRGI もしくは SMARCA2/BRMサブユニットいずれかを所有しています。SWI/SNF-B (PBAF) 複合体はBAF250/ARIDIA サブユニットを欠き、SMARCA4/BrgIサブユニット及びpolybromo/BAFI80サブユニットを所有しています。

これらの特徴づけられているサブユニットに加え、SWI/SNF-A (BAF) と SWI/SNF-B (PBAF)複合体は哺乳類細胞に SWI/SNF様クロマチン構造変換因子複合体の多様な機能をもたせる様々な組み合わせの SMARCs、BAFs のサブユニットを複数所有しています。

この結合タンパク質のファミリーもまたN-CoR (Nuclear receptor co-repressor) 脱アセチル化酵素複合体や様々な各転写因子と一緒に働きます。最近の情報では、細胞成長や増殖の調節にこれら複合体が重要な役割を担っていることが示されています。更なる研究で SWI/SNFタンパク質は成長や腫瘍形成といった多くの面で重要であることが実証されています。

ウェスタンブロット

WB や 免疫沈降によるヒト・マウス BAF57/SMRCE1 の検出
サンプル：各種全細胞溶解液を使用。HeLa (WB に 5、15、50μg、IP に 1mg、IP の 20% をロード)、293T (T; 50μg) 及びマウス NIH3T3 (M; 50μg)。抗体：アフィニティー精製したウサギ抗 BAF57/SMARCE1抗体 BL2450 (商品番号A300-810A) をWB に 0.1μg/ml (A)、1μg/ml (B)、IP に 3μg/mg (B) を使用した。免疫沈降した BAF57/SMARCE1 をブロッティングするために、Relia BLOTR Reagent (品番WB120) を使用した。検出：化学発光 (露光時間3分) (A及びB)。

ウェスタンブロット及び免疫沈降によるヒト SMARCC1/BAF155 の検出
サンプル：HeLa全細胞溶解液 (WB に 5、15、50μg、IP に 1mg、IP の 20% をロード)。抗体：アフィニティー精製したウサギ抗 SMARCC1/BAF155抗体 A301-020A を WB に 0.1μg/ml (A)、1μg/ml (B)、IP に 3μg/mg (B) を使用した。免疫沈降した SMARCC1/BAF155 をブロッティングするために、Relia BLOTR Reagent (品番WB120) を使用した。検出：化学発光 (A は露光時間30秒、B は露光時間10秒)。

免疫化学染色

IHC によるヒトSMARCC2/BAF170 の検出 サンプル：ヒト前立腺腺癌のFFPE切片。抗体：アフィニティー精製したウサギ抗 SMARCC2/BAF170抗体 (品番IHC00213) を 500に希釈して使用。検出：免疫化学染色アクセサリーキット (品番IHC-101) を使用してDAB染色。	IHC によるヒトBAF53A の検出 サンプル：ヒト乳癌のFFPE切片。抗体：アフィニティー精製したウサギ抗BAF53A 抗体 (品番IHC-00287) を 250倍希釈して使用。検出：免疫化学染色アクセサリーキット (品番IHC-101) を使用してDAB染色。
IHCによるヒトARID1B の検出 サンプル：ヒト乳癌の FFPE切片。抗体：アフィニティー精製したウサギ抗ARID1B抗体 (品番IHC-00234) を250倍希釈して使用。検出：免疫化学染色アクセサリーキット (品番IHC-101) を使用してDAB染色。	IHCによるヒトBAF57/SMARCE1 の検出 サンプル：ヒト卵巣腫瘍の FFPE切片。抗体：アフィニティー精製したウサギ抗BAF57/SMARCE1抗体 (品番IHC-00129) を250倍希釈して使用。検出：免疫化学染色アクセサリーキット (品番IHC-101) を使用してDAB染色。

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