染色体凝縮の解析、細胞分裂研究に有用 コンデンシン複合体タンパク質抗体

染色体凝縮に関連するコンデンシン（condensin）の各サブユニットを検出するための抗体を幅広くラインアップしております。

染色体の正確な複製と分裂は細胞・生物の成長に不可欠で、コヘシンやコンデンシンはこの重要な課程に必要なマルチサブユニット複合体です。両ヒト複合体 タンパク質は、コアとなる SMC (structural mentenance of chromosome) の特異的ヘテロダイマーおよびnon-SMC サブユニットから成ります。

コンデンシン複合体は、正のDNA超らせん形成を導入する細胞分裂およびトポイソメラーゼⅠ・Ⅱによるノッチングの際の染色体凝集に関わるヘテロペンタメリック複合体です。コンデン シン複合体にはnon-SMC制御サブユニットにより特長付けられているコンデンシンⅠおよびⅡの二種類があります。コンデンシンⅠはSMC2、 SMC4、CAP-D2、CAP-G、CAP-Hから成り、コンデンシンⅡは SMC-2、SMC-4、CAP-D3、CAP-G2、CAP-H2から成ります。これらサブユニットのうちいくつかの特異的役割の基本部分が明らかにさ れています。例えば、CAP-D2 はコンデンシンが分裂期染色体および姉妹染色体分体の中期分配をターゲットにするために重要であるとされ、CAP-D3は動原体分解、CAP-H はコンデンシンの有糸分裂期における動原体へテロクロマチンの構造的完成を維持する能力に重要な役割を持つとされています。

コンデンシンはまた転写や複製といった非有糸分裂機能にも関わっているという証拠があります。コンデンシンのサブユニットについて研究することでコンデン シンやコヘシンがどのように細胞分裂中の染色体を維持しているのか、また非有糸分裂機能における役割についてより深い理解を導くでしょう。

ウェスタンブロット・免疫沈降

図1. 抗ヒトCAP-D2抗体による WB (A) と IP (B)
サンプル： HeLa由来全細胞溶解液 (WB：5/15/50 µg、IP：1mg、IP load：20%), 293T細胞 (WB：50 µg)。
抗体： アフィニティ精製したウサギ抗CAP-D2抗体A300-601A: (WB：0.04 µg/ml (A)、1 µg/ml (B)、IP:3 µg/mg溶解物(B))
また上流のエピトープに結合するウサギ抗CAP-D2抗体BL2931を使って免疫沈降を行った。検出は ReliaBLOTRReagent (品番WB120) を使用し、化学発光 (露光時間30秒) にて検出 (A、B)。

図2. 抗ヒトCAP-G2抗体による WB (A) と IP (B)
サンプル：HeLa由来全細胞溶解液 (WB：5/15/50 µg、IP：1mg、IP load：20%), 293T細胞 (WB：50 µg)。
抗体： アフィニティ精製したウサギ抗CAP-G抗体A300-602A: (WB：0.04 µg/ml (A)、1 µg/ml (B)、IP：3 µg/mg溶解物 (B))
また上流のエピトープに結合するウサギ抗CAP-G抗体BL2935を使って免疫沈降を行った。検出は ReliaBLOTRReagent (品番WB120) を使用し、化学発光 (露光時間30秒) にて検出 (A、B)。

図3. 抗ヒトCAP-D3抗体による WB (A) と IP (B)
サンプル：HeLa由来全細胞溶解液 (WB：5/15/50 µg、IP：1mg、IP load：20%), 293T細胞 (WB：50 µg)。
抗体：アフィニティ精製したウサギ抗CAP-D3抗体A300-604A: (WB：0.04 µg/ml(A)、1 µg/ml (B)、IP：3 µg/mg溶解物 (B))
また上流のエピトープに結合するウサギ抗CAP-D3抗体BL2943を使って免疫沈降を行った。検出は ReliaBLOTRReagent(品番WB120)を使用し、化学発光にて検出 (露光時間10秒：A、露光時間3秒：B)。

免疫化学染色

図4. 抗ヒトAurora B抗体による染色
サンプル：NBF-固定HeLa細胞
抗体：アフィニティ精製したウサギ抗Aurora B (品番IHC-00003) を 1:100希釈で使用。
検出：FITC標識ヤギ抗ウサギIgG (H+L) 抗体 (品番A120-101F) を1:00 希釈で使用。

図5. 抗ヒトAKAP8/AKAP95抗体による染色
サンプル：ヒト結腸癌FFPE切片
抗体：アフィニティ精製したウサギ抗AKAP8/AKAP95 (品番IHC-00217) を1:500希釈で使用。
検出：免疫組織化学アクセサリーキット (品番IHC-010) を使った DAB染色。

図6. 抗ヒトAKAP8L/HAP95抗体による染色
サンプル：ヒト結腸癌FFPE切片
抗体：アフィニティ精製したウサギ抗AKAP8L/HAP955 (品番IHC-00277) を1:250希釈で使用。
検出：免疫組織化学アクセサリーキット (品番IHC-010) を使った DAB染色。

図7. 抗ヒトAKAP8L/HAP95による染色
サンプル：ヒト結腸癌FFPE切片
抗体：アフィニティ精製したウサギ抗AKAP8L/HAP955 (品番IHC-00277) を1:100希釈で使用。
検出：赤色蛍光で標識した交差吸収済みヤギ抗ウサギIgG Hilyte PlusR (品番A120-501E)を1:100 希釈で使用。

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