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記事ID : 16146
研究用

アンジオテンシノーゲンを切断してアンジオテンシン I を生成 レニン(ヒトリコンビナント/活性型)

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レニン(ヒトリコンビナント/活性型)は、アンジオテンシノーゲン(アンギオテンシノーゲン)を切断してアンジオテンシン I を生成させる、特異性の高い活性型酵素です。

背景

レニン

レニンは、身体のレニン-アンジオテンシン系(RAS)に関与する、特異性の高いアスパルチルプロテアーゼです。肝臓で産生されるアンジオテンシノーゲンを切断し、アンジオテンシン I を生成させます。アンジオテンシン I は、アンジオテンシン変換酵素によりアンジオテンシン II に変換されます。アンジオテンシン II は、血管を収縮させ、また腎臓においてナトリウム再吸収を増加させることで、血圧上昇をもたらすことが示されています。レニン前駆体は、20アミノ酸残基(プレセグメント)および46アミノ酸残基(プロセグメント)を結合した、406アミノ酸からなる一次構造をもちます。成熟型レニンは340アミノ酸からなり、推定分子量は 〜37 kDa です。

仕様

分子量 〜52kDa(推定分子量 38.3 kDa)
由来 HEK 細胞で産生。成熟型レニン(アミノ酸 67-406)のN末端に FLAG®-タグを融合。
活性型で、プロレニンペプチド(アミノ酸 1-66) を含まない。
濃度 0.1 mg/mL(推奨の方法で再構成した場合)
組成・性状 凍結乾燥
25mM MES, 150mM NaCl

使用例

SDS-PAGE解析(CBB染色)

図1 SDS-PAGE解析(CBB染色)
レーン1: 分子量マーカー
レーン2: ヒト活性型レニン 1.0µg

FRETペプチド基質[Arg-Glu(EDANS)-Ile-His-Pro-Phe-His-Pro-Phe-His-Leu-Val-Ile-His-Thr-Lys (DARBCYL)-Arg]を用いたレニン活性の定量

図2 FRETペプチド基質[Arg-Glu(EDANS)-Ile-His-Pro-Phe-His-Pro-Phe-His-Leu-Val-Ile-His-Thr-Lys (DARBCYL)-Arg]を用いたレニン活性の定量

参考文献
  1. Catalytic Properties of Intramembrane Aspartyl Protease Substrate Hydrolysis Evaluated Using a FRET Peptide Cleavage Assay: S.H. Naing; ACS Chem. Biol. 10, 2166 (2015),
  2. Cloning and sequence analysis of cDNA for human renin precursor: T. Imai, et al.; PNAS 80, 7405 (1983), Abstract; 外部リンク
  3. Renin-angiotensin system: biochemistry and mechanisms of action: M.J. Peach; Physiol. Rev. 57, 313 (1977), Abstract; 外部リンク

レニン(ヒトリコンビナント/活性型)

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Renin (active), Human詳細データ ENZ ENZ-PRT193-0010 10 UG
¥45,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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