ストレプトリジンO(SLO)は分子量約 6 万のβ溶血性連鎖球菌A、CおよびG群によって産生されるスルフヒドリル活性化毒素で、溶連菌感染症で上昇します。この溶血毒素は動物細胞、特に白血球や赤血球の細胞膜に結合し、破壊する(孔をあける)ことで細胞や組織に対する毒性を示します。SLOは、膜コレステロールに結合することによって分子が会合し膜透過チャンネルを形成します。酸素に不安定容易に失活しますが、チオール化合物により再活性化することが知られています。細胞学的応用において、SLOは細胞膜にporeを形成出来るため、生きた細胞にタンパク質、抗体、又はATPなどを導入して、その生物学的効果を調べることが出来る重要な研究用試薬です。急性糸球体腎炎、急性咽頭炎、猩紅熱、アナフィラクトイド紫斑病、急性リウマチ熱、扁桃炎といった溶連菌感染症の診断にも利用されています。
ここでは、コスモ・バイオが取扱っております様々なSLO関連試薬をご紹介いたします。