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ULK1は栄養飢餓に対する生命応答である自己貪食の初期段階で重大な役目を担うセリンスレオニンタンパク質キナーゼである。ULK1の保存されたC末端ドメイン(CTD)は制御機能とタンパク質局在性を調節する。ULK1のノックダウンにより、mTORの下流の役割と一致するラパマイシン誘導性自己貪食の阻害だけでなく自己貪食応答も阻害される。ULK1はFIP200やATG13と複合体を形成し、本複合体は飢餓誘導性自己貪食に必須である。FIP200とATG13の何れもULK1の自己貪食空砲前駆体への局在性補正やULK1タンパク質の安定性に重要である。ULK1はmTOR経路において栄養飢餓調節的にリン酸化される。