微生物の分類、同定において、DNA中のGC含量は不可欠な指標の一つです。
これまでこの測定は浮遊密度法、融解温度法などの間接法によって行われてきました。これらの方法に対し、供試DNAを酵素的に4種のデオキシヌクレオチドに分解した後、高速液体クロマトグラフィーにより直接GC含量を測定する方法が、日本の三研究グループによってほぼ同時に発表されました。この方法は、対象としてこれまでの生菌体だけにとどまらず、加熱乾燥した死菌体についても応用が可能である上、高価な装置や熟練した技術を必要としない等、多くの利点をもっています。
本キットは、供試DNAを4種デオキシヌクレオチドに分解するヌクレアーゼP1と高速液体クロマトグラフィー分析の為の標準デオキシヌクレオチド混合物(等モル混合物)からなり、どなたにも簡便にDNA中のGC含量を測定できる製品です。