サポート情報

SDD-AGE法におけるアガロースゲル電気泳動装置「あいみらん II」の利用

ユーザーレポート

倉橋 洋史 先生
Hiroshi Kurahashi

国立研究開発法人 理化学研究所
脳科学総合研究センター タンパク質構造疾患研究チーム

Product

  • アガロースゲル電気泳動装置 あいみらんII(品番:IMR2-001)

メーカー:コスモ・バイオ株式会社 メーカー略号:CBJ

コスモ・バイオ株式会社 appnote_title_use.jpg

アガロースゲル電気泳動装置 あいみらんII

多検体処理からミニゲルまで使用可能!

i-MyRun II
  • ゲルトレイだけでなく泳動槽も紫外線(UV)、青色LED光に対する透過性あり
  • 124x120mmゲルにより13〜156サンプルの泳動が可能
    (8 or 12連マルチピペットに対応)
  • 伝統的なミニゲルも、Sなら最大4個、Lなら最大2個、使用可能
    (凹凸を泳動槽内部にデザイン)
  • タイマー装備(0〜99分、連続運転も可能)
  • 5種類の出力電圧(50, 75, 100, 120, 135V)
  • 泳動中に蓋を外すと自動的に電源が切れる安全設計
  • 泳動槽―パワーサプライ間に接続確認スイッチを装備
  • 蓋はゲルの視認性と放熱性を重視したスリット入り
  • コントロールパネルは防水設計
  • 漏水防止を強化した堅牢な泳動槽
  • あいみらんII付属ゲルキャスティングシステムは、
    煮沸直後のアガロースにも平気な高温耐性
 

実験内容

SDD-AGE (Semi-Denaturing Detergent Agarose Gel Electrophoresis) 法により、アミロイドのモデルタンパク質、酵母の Sup35 タンパク質の検出を、アガロースゲル電気泳動装置「あいみらんII」を使用し行った。

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■レーン内容(3つのレーンについて教えて頂きました)
レーン9 Sc4型プリオンが感染した酵母抽出液
レーン10 Sc37型プリオンが感染した酵母抽出液
レーン11 非感染酵母抽出液

実験条件

■電気泳動
ゲル作製 あいみらんII ゲルキャスティングシステムにて作製
使用コーム 26ウェルコーム
ゲルサイズ 124(W) x 120(L)mm
アガロース 0.1%SDS入り1x TAEの1.6%アガロース溶液
泳動バッファー 0.1%SDS入り1x TAE
泳動条件 75Vにて150分
■転写
メンブレン PVDFメンブレン
トランスファー方法 キャピラリートランスファー
トランスファーバッファー TBSバッファー
転写時間 O/N

■ウエスタンブロッティング
抗SUP35抗体(自作)で反応後、HRP標識抗rabbit IgG抗体、続いて化学発光法にて検出。

ご感想

  • アミロイドやプリオンなどの SDS 耐性タンパク質凝集体の検出方法の一つである SDD-AGE (Semi-Denaturing Detergent Agarose Gel Electrophoresis) 法を行うにあたり、80V で電気泳動できる汎用泳動槽を探したが見つからなかった。しかし、あいみらんII は比較的近い電圧の 75V で泳動できる点で良かった。実際に 80V の泳動の時と同じようにアミロイドの長さを比較できるので、今後もこの泳動槽を利用して、SDD-AGE 法を行いたい。
  • あいみらんII は 26ウェルコームを標準構成にしているので、サンプル数が多い時でも、1枚のゲルで検出できて、サンプル間の比較が行いやすい。