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初代培養細胞は細胞株とは異なるため、同じように扱ってはならないと覚えておくことが重要です。初代培養細胞を扱う際には、上記に注意することが非常に重要となります。細胞を注意深く扱うことで、実験のパフォーマンスを向上させることができます。初代培養細胞の培養で注意すべき6つのポイントについてご説明します。
初代培養細胞は、解凍の過程で大変影響を受けやすいため、バイアルを37℃のウオーターバスに入れて、そっと回転させながら融解することが重要です。融解したら速やかにウオーターバスから取り出し、クリーンベンチに移します。融解する前に培養容器を準備しておき、速やかに細胞を播種してインキュベーターに入れます。
初代培養細胞を融解後に遠心分離を行うと、凍結保存用に加えた DMSO の毒性以上にダメージを受ける恐れがあるため、推奨しません。細胞を起こした翌日に培地交換を行い、DMSO を除去してください。
初代培養細胞を 100% コンフルエントに至るまで増殖させると、老化を示します。初代培養細胞は、100% 純粋な細胞集団ではないため、混入した細胞の増殖を最小限に抑えることが重要です。90-95% コンフルエントになった時点で継代することを推奨します。
初代培養細胞の継代には低濃度のトリプシンを使用し、顕微鏡で細胞をよく観察しながら剥離させます。また、活性化されたトリプシンは細胞にダメージを与えるため、トリプシン処理後は完全に中和する必要があります。初代培養細胞用のトリプシン中和溶液(品番: 0113)の使用を推奨しますが、10% 血清や、大豆由来トリプシンインヒビター(品番: 0173)を使用することも可能です。
初代培養細胞を再凍結すると、老化表現型を呈し、機能変化を起こす恐れがあることから、通常は推奨しません。初代培養細胞は再凍結の影響を非常に受けやすく、細胞死や損傷の原因になります。