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Q&A

記事ID : 45457

Proteintech社 MultiPro™(マルチプロ)オリゴヌクレオチド標識抗体 FAQ

【01】MultiPro™免疫プロファイリング抗体カクテル(品番:G900004)のプロトコールを教えてください。

こちらからご覧いただけます[PDF](言語:英文)。

【02】MultiPro™(マルチプロ)はどのような製品ですか?シングルセル解析ワークフローでどのように機能しますか?

MultiPro™はオリゴヌクレオチド標識抗体を混合したカクテル製品です。凍結乾燥品として提供されます。MultiPro™は、シングルセルトランスクリプトミクス解析時にプロテオミクス解析を同時並行して実施するためのマルチオミクス解析用試薬です。シングルセルRNA-seq(scRNA-seq)時に、細胞表面タンパク質と細胞内タンパク質を定量することができます。

【03】MultiPro™(マルチプロ)製品はどのシングルセル解析ワークフローに適合しますか?

MultiPro™免疫プロファイリング抗体カクテル(品番:G900004)は、10x Genomics®社が提供するFeature Barcode技術およびSample Multiplexingのワークフローを用いるChromiumシステムのSingle Cell Gene Expression Flexに適合します。

【04】MultiPro™免疫プロファイリング抗体カクテル(品番:G900004)はどのようなサンプルに使用できますか?

本製品は、Fcブロッキング処理および4% PFA(パラホルムアルデヒド)固定処理を施したヒトPBMCを用いて検証が実施されています。MultiPro™抗体カクテルはヒトタンパク質をターゲットとしているため、その他のヒト細胞/ヒト由来細胞にも適合すると考えられますが、予備検証による最適化を必要とする可能性があります。

【05】MultiPro™(マルチプロ)抗体カクテルには、研究対象とするタンパク質に対する抗体が含まれていません。何らかのオプションはありますか?

プロテインテックおよびプロテインテック・ジェノミクスチームでは、自社の抗体ポートフォリオの評価およびスクリーニングを実施した上で、オリゴヌクレオチド標識抗体カクテル製品を提供しています。販売中の抗体カクテルに含まれていない任意のターゲットに対するオリゴヌクレオチド標識抗体をご希望の場合、proteintech-jp@ptglab.co.jp(国内のお問い合わせ先、言語:日本語)またはgenomics.inquiries@ptglab.com(本国担当者への直通窓口、言語:英語)までご相談ください。

【06】MultiPro™(マルチプロ)製品に他社のオリゴヌクレオチド標識抗体を混合することはできますか?

MultiPro™抗体カクテルとその他のオリゴヌクレオチド標識抗体の併用に関連する内容については、proteintech-jp@ptglab.co.jp(国内のお問い合わせ先、言語:日本語)またはgenomics.inquiries@ptglab.com(本国担当者への直通窓口、言語:英語)までお問い合わせください。

【07】手元にある抗体をオリゴヌクレオチド標識して、MultiPro™(マルチプロ)製品に個別に添加することはできますか?

MultiPro™抗体カクテルとその他のオリゴヌクレオチド標識抗体の併用に関連する内容については、proteintech-jp@ptglab.co.jp(国内のお問い合わせ先、言語:日本語)またはgenomics.inquiries@ptglab.com(本国担当者への直通窓口、言語:英語)までお問い合わせください。

【08】MultiPro™(マルチプロ)に含まれる個別抗体の単品販売はありますか?

あいにくMultiPro™抗体カクテルに含まれる個別抗体の単品販売はありません(2024年3月現在)。

【09】1抗体カクテルのカスタム対応はできますか?

抗体カクテルのカスタム対応可否に関連する内容については、proteintech-jp@ptglab.co.jp(国内のお問い合わせ先、言語:日本語)またgenomics.inquiries@ptglab.com(本国担当者への直通窓口、言語:英語)までご相談ください。

【10】MultiPro™(マルチプロ)のプロトコールでは4% PFA固定細胞に適合すると記載されています。他の方法で固定された細胞を使用することはできますか?

MultiPro™免疫プロファイリング抗体カクテル(品番:G900004)は、4% PFAで15分間固定した細胞サンプルで最も優れたパフォーマンスを発揮します。異なる固定条件の研究デザインをご検討さている場合、proteintech-jp@ptglab.co.jp(国内のお問い合わせ先、言語:日本語)またはgenomics.inquiries@ptglab.com(本国担当者への直通窓口、言語:英語)までご相談ください。

【11】4% PFAで固定した細胞の長期間保存は可能ですか?

参考資料として10x Genomics社のプロトコール「Fixation of Cells & Nuclei for Chromium Fixed RNA(GC000478 外部リンク)[PDF]」をご覧ください。「Sample Fixation」以降の工程まで実施し、その後の保存期間については「Fixed Sample Storage Guidance」の項を参照してください。なお、プロトコールの最新バージョンは10x Genomics社のサポートページ 外部リンクよりご確認いただけます。

【12】MultiPro™(マルチプロ)製品が凍結乾燥品として提供されている理由を教えてください。

凍結乾燥品として保存されることにより、メリットとして配送や保管期間を含めた長期安定性の向上が見込めるためです。

【13】MultiPro™(マルチプロ)製品の保管方法を教えてください。

未使用製品の場合、付属の保存用パウチに入れて封をした後、冷蔵条件(2〜8℃)で保管してください。保管時は乾燥剤を同封してください。

【14】MultiPro™(マルチプロ)のプロトコールにおいて、再構成後の抗体カクテルに対して遠心分離を実施し、凝集体を除去するステップが含まれる理由を教えてください。

バッファーで再構成された抗体は、凝集体・凝集物(aggregates)を経時的に形成するおそれがあります。次世代シーケンシング(NGS)解析は高いアッセイ感度を示すため、ごく微量の凝集体の存在であっても、シーケンス深度の低下やオンターゲットシグナルのダイナミックレンジの減少により、NGS解析効率の低下を招く場合があります。その結果、NGSデータの品質に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、抗体カクテルを固定細胞に添加する前の予防措置として、抗体カクテル溶液に存在する可能性のある凝集体を遠心分離によって除去する必要があります。

【15】1つのバイアル(1 rxn)でどれくらいの細胞を染色できますか?より大きなサンプルスケールに変更することはできますか?

MultiPro™免疫プロファイリング抗体カクテル(品番:G900004)には、4バイアル(各1 rxn、計4 rxn分)の抗体カクテル(凍結乾燥)が含まれます。再構成後の抗体カクテルは、1バイアルあたり100万個(10^6個)の細胞を染色できるように事前に抗体価が測定されています。より多くの細胞を染色する目的で抗体カクテルを推奨倍率以上に希釈すると、製品パフォーマンスやデータ品質に影響を及ぼす可能性があります。Cell recoveryの値が低くなるのを防ぐ、あるいは10x Genomics®社のChromiumの装置にロードする細胞の損失を軽減するために、可能な限り1サンプルあたり100万個となるよう細胞を調製し実験を開始することを推奨します。

【16】生細胞サンプルを用いて、MultiPro™(マルチプロ)製品を10x Genomics®社のアッセイに適用することはできますか?

生細胞サンプルでは検証されていません。MultiPro™免疫プロファイリング抗体カクテル(品番:G900004)は、10x Genomics®社のChromium Single Cell Gene Expression Flexシステムに適合し、本アッセイでは固定細胞をインプットサンプルとして使用します。

【17】Illumina社やElement Biosciences社、その他各社が次世代シーケンサーを提供しています。シーケンス時のラン設定を教えてください。

ライブラリー構築後、10x Genomics®社のChromium Single Cell Gene Expression Flexライブラリーは、そのまますぐにIllumina社のシーケンサーで使用することが可能です。構築されたライブラリーはElement Biosciences社のAVITI Adeptのワークフローとも互換性があります。一方、MultiPro™免疫プロファイリング抗体カクテル(品番:G900004)を使用する場合のシーケンスパラメータは、10x Genomics®社のGene Expression Flexのシーケンスライブラリーに求められるパラメータとは異なります。また、市販されている他社のオリゴヌクレオチド標識抗体を使用する場合のパラメータとも異なります。シーケンサーのラン設定を行う際はご留意ください。MultiPro™のシーケンスパラメータは以下の通りです。

  • Read 1:48 cycles
  • Index 1:10 cycles
  • Index 2:10 cycles
  • Read 2:50 cycles

【18】MultiPro™(マルチプロ)製品を用いて調製されたタンパク質シーケンスライブラリーの場合、シーケンス深度をどの程度に設定すれば良いですか?

タンパク質ライブラリーの場合、細胞あたり最低10,000リードを推奨します。

【19】解析のために追加ファイルを用意する必要はありますか?

各抗体カクテルにはそれぞれ独自のFeature Barcode Reference fileがあります。それらは、10x Genomics®社のCell Ranger(解析ソフトウェア)で解析する際のセットアップに使用できます。MultiPro™免疫プロファイリング抗体カクテル(品番:G900004)用のファイルはこちらからダウンロード可能です[CSV]。

【20】10x Genomics®社のCell Rangerで解析する場合のセットアップ方法を教えてください。

MultiPro™を使用してCell Rangerでデータ解析する場合、バージョン7.2.0(v7.2.0)以上が必要です。現在、Cell Ranger v7.2.0は、ローカルインストールが必要なスタンドアローンパッケージとして提供されています。Cell Rangerのセットアップに関連する内容については、proteintech-jp@ptglab.co.jp(国内のお問い合わせ先、言語:日本語)またはgenomics.inquiries@ptglab.com(本国担当者への直通窓口、言語:英語)までお問い合わせください。

■ プロテインテック社ホームページ上の「よくある質問 FAQ」はこちらから閲覧できます


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