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技術情報

記事ID : 39906

無機リン酸のモニタリングによる、ATPase & ホスファターゼ活性の蛍光検出


細胞は、酵素の基質、セカンドメッセンジャー、膜構造成分、およびエネルギー貯蔵庫として、多種多様なリン酸エステルおよびポリリン酸エステルを利用しています。

リン酸は多くの生物学的プロセスに関与しており、ホスファターゼ、ATPaseは、無機リン酸(Pi)がホスホエステル基質から放出される生化学反応を触媒します。多くのホスホエステル代謝酵素の検出は、適切な基質が得られないために困難です。そこでAAT bioquest社(ABD社)では、(あらゆるPi生成酵素の活性検出に使用可能な)蛍光でPiを検出するシステムを開発しました。このアッセイは、リン酸を高感度で検出し、危険な放射性物質やその他感度の低い比色アッセイの代替手段として使用できます。

Material and Methods

  1. PhosphoWorks™Fluorimetric Phosphate Assay Kit(品番:21660)を用いた。
  2. Costar 384-solid black well platesを用い、ホスファターゼ反応(及びスタンダード)は、20µLの容量で30分間室温で行った。
  3. EX 540 / Em 590の条件で、NOVOstarマイクロプレートリーダー(BMG LabTech)にて蛍光を測定した。
Material and Methods

Results

リン酸の用量反応性試験

Figure 1. リン酸の用量反応性試験
1時間のインキュベーション時間で0.1 µMのリン酸塩を検出することができた。(96well ブラックプレート使用)

アルカリホスファターゼの検出

Figure 2. アルカリホスファターゼの検出
ホスファターゼをPNPPの存在下で室温で30分間インキュベート後、リン酸の生成を本キットを用いて検出した(インキュベーション時間は10分)。

酸性ホスファターゼの検出

Figure 3. 酸性ホスファターゼの検出
ホスファターゼをPNPPの存在下で室温で30分間インキュベート後、リン酸の生成を本キットを用いて検出した(インキュベーション時間は10分)。

ATPaseの検出

Figure 4. ATPaseの検出
ATPaseをATPの存在下で室温で30分間インキュベート後、リン酸の生成を本キットを用いて検出した(インキュベーション時間は10分)。

Conclusions

  1. PhosphoWorks™FluorimetricPhosphate Assay kit(品番:21660)は、ATPase及びホスファターゼの活性を測定する為の、高感度、高速、シンプル、かつホモジニアスなアッセイです。
  2. 0.1 µMのリン酸塩を検出可能です。
  3. アッセイは、96 wellまたは384 wellプレートで実施できます。
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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては
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