商品詳細
技術情報
Applied Biological Materials(APB)社 創薬研究用細胞株培養方法
プロトコール
細胞が約 80% コンフルエントになったら、継代培養の準備をします。下記は、接着細胞用のプロトコールです。浮遊細胞の場合は、ステップ6から始めてください。
- 細胞株のデータシートに示された増殖培地を、37℃のウオーターバスであらかじめ温めておきます。トリプシン-EDTA(品番: TM050)を、室温に戻しておきます。
- 細胞面を傷つけないように注意して、培養容器から培地を吸引除去します。
- 培養容器に、あらかじめ温めておいたトリプシン-EDTAを加えます。培養容器を静かに揺らし、トリプシン-EDTAが完全に細胞を覆うようにします。(表1に、各サイズの培養容器で必要となるトリプシン-EDTAの量を示します)。
- 細胞を顕微鏡で観察し、細胞一つ一つが剥がれて丸くなっていることを確認します。培養容器の側面を軽くたたき、細胞の剥離を促進します。剥がれにくい細胞の場合は、37℃に数分間置いて剥離を促進します。
- 大部分の細胞が剥がれたら、トリプシン-EDTAを中和するために、培養容器に等量の完全培地を加えます。培養容器を穏やかに回すように混ぜる、または、細胞懸濁液をピペッティングし、トリプシンの活性を止めます。
- 滅菌された遠心チューブに細胞懸濁液を移します。
- 細胞懸濁液を 1,500 rpm × 3分間遠心します。(細胞の種類によって、遠心時間と速度の調整が必要となる場合があります)。
- 細胞が全てペレットになったことを確認し、上清を吸引除去します。細胞ペレットを、あらかじめ温めておいた新しい完全培地に再懸濁します(表1を参照し、必要に応じて培地の量を調節します)。
- 新しい培養容器に、適切な細胞密度で播種します。
- 培養容器をインキュベーター(37℃、5% CO2)に入れます。細胞を少なくとも 24-48 時間培養してから、実験に使用してください。
- 細胞が 80% コンフルエントに達していない場合は、2-3 日ごとに新しい培地に交換します。
培養容器 | トリプシン-EDTAの量 | 培地の量 |
---|---|---|
12ウェルプレート | 0.5 mL/ well | 2.0 mL/ well |
6ウェルプレート | 1.0 mL/ well | 3.0 mL/ well |
T-25 フラスコ | 3.0 mL/ flask | 7.0 mL/ flask |
T-75 フラスコ | 5.0 mL/ flask | 20.0 mL/ flask |
100 mm ディッシュ | 3.0 mL/ dish | 10.0 mL/ dish |
150 mm ディッシュ | 5.0 mL/ dish | 20.0 mL/ dish |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては
使用しないように、十分ご注意ください。