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技術情報

Cytodiagnostics社 金ナノ粒子・金コロイドの基礎と応用

記事ID : 14361
研究用

金ナノ粒子の保管と取り扱い9. 金ナノ粒子 ‐ 保管と取り扱い


金ナノ粒子の保管

直射日光を避け、4-25℃で保管してください。より低温での保管は製品の貯蔵寿命を延長しますが、凍結は避けてください。凍結させた場合、標準的な金ナノ粒子は、不可逆的な凝集を引き起こします。凍結による凝集は溶液の色の変化に現れます(下図)。指定された方法で保存した場合、金コロイドは少なくとも1年間安定です。

金ナノ粒子冷凍による変化

金ナノ粒子の取り扱い

取り扱い(Handling)

長期保存した場合、金ナノ粒子は、フラスコの底に沈殿を生じる場合があります。使用前に、均一な溶液が得られるまで旋回することによって沈降した粒子を再懸濁してください。供給される容器以外を使用する場合、金コロイドの最適なパフォーマンスと安定性を保つために清潔な容器をご使用ください。

性能評価(Characterization)

金ナノ粒子の性能を評価するための方法については、「3. 金ナノ粒子の特性評価方法」をご参照ください。

洗浄

使用前の金ナノ粒子の洗浄は必ずしも必要ではありませんが、いくつかのアプリケーションでは追加の洗浄操作が必要になる場合があります。ナノ粒子溶液の汚染物質を除去するための最も簡便な方法は、遠心分離です。必要な遠心力は金ナノ粒子の大きさに依存します。最適なパフォーマンスのために表Iに応じて調整してください。

Note: 官能化していない金ナノ粒子は、塩を含むバッファーに敏感です。不可逆的凝集を防止するために再懸濁は超純水で行うことをおすすめします。 また、塩の添加で不可逆的な凝集が生じると、青みを帯びた透明な溶液に変化します

手順

  1. 適切な遠心用チューブに金コロイドを分注します。*
  2. 表Iを参照の元、金ナノ粒子のサイズに応じて適切な遠心力(g)で30分間、金ナノ粒子を遠心します。
  3. 上清を除去し、超純水で適切な容量に再懸濁します。
  4. ボルテックスで粒子を再分散させます。

*Note: 最終濃度0.025% (w/v)のTween 20を添加することで、遠心分離中の凝集体形成が防止され、パフォーマンスが向上します。しかし、Tween 20は金表面に結合するため、他の分子の吸着にわずかに影響する可能性があります。

 

表1. 金ナノ粒子の遠心分離における適切な遠心力(g)
Size (nm) Speed (g) Time (min)
5 100,000* 30
10 17,000 60
(~50% recovery)
15 17,000 30
20 6,500 30
30 4,500 30
40 2,500 30
50 2,000 30
60 1,125 30
80 600 30
100 400 30
150 180 30
200 100 30

上記対応表は、容量1 mL(in 1.5 mL tube)をマイクロ遠心機で遠心する場合の推奨です。
*ただし、5 nmの金ナノ粒子の場合は超遠心機が必要となります。

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