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技術情報

酪農食品科学特論 - 機能性ミルクタンパク質実験講座 - 改訂版

記事ID : 13113

I.構造編-はじめに


本講座は、これまでに行なってきたミルクタンパク質、特にラクトフェリンを対象とした研究手法と結果の一端を、大学院の授業「酪農食品科学特論」全15回分の講義資料として簡潔にまとめたものです。近年の研究手段の進展とそれに基づくデータの蓄積と利用法の変化には目を見張るものがあります。そのため、本講座に記述してある実験手法には古典的で既に時代遅れとなっているものも多々あります。しかし、「目の前にあるタンパク質の本体をどのように知るか」という観点からみると、一昔前の実験法やデータにも存在価値があると思い、タンパク質実験の入門書として掲載しました。しかし、本文中で説明しきれなかった事柄は数多くあります。各章末の問題にはそのような事項を設問としたものもあり、問いによっては明快な解答が無く、調べて考えることが主目的のものも幾つか含まれます。なお、各章毎に記載した参考図書で、番号の付いたものは本文中で引用してある文献です。また、本講座を発表して7年以上経過したために、特にウェッブ関連の情報はかなり変更になっており、知り得る限り更新しましたが十分ではありません。

以上、本講座に記載した様々な情報がタンパク質の構造と機能の実験・研究に興味ある方のお役に立てれば幸いです。

(2014年12月 記)
 

追記

新しい情報・知識、実験法や装置が目まぐるしく更新される昨今、本講座に収載したデータや参考文献もかなり古くなってしまいました。ここで引用した多くの文献については、オンラインで公開され入手しやすくなってます。しかし逆に、タンパク質やペプチドの実験法について述べた図書については、現在では入手困難なものが多くなっています。新しい書籍では執筆時点での新しい情報や知識を記載しなければならないために、本講座に述べている古典的で基礎的な事柄が収録しにくいということがあります。そのため、本稿で引用している参考図書を新しい書籍に変更できないものが多く、その点はご了承いただきたく思います。
また、僅かですが初版に無かった項目も追加しました。今、目の前にあるタンパク質やペプチドを何とかしなければという研究者にとって、本講座が何かの参考になれば幸いです。

(2022年1月)
 

ポプラ並木

農学部正面

 

古河記念講堂
 

提供:北海道大学名誉教授 島崎 敬一

(2022年1月 改訂)

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