MS増感紙[従来型]
- この増感紙を用いることにより、32P、125Iの検出感度を著しく高めることが出来ます。
- MSフィルムとMS増感紙の組み合わせにより、-70℃での露光感度は従来製品の4-8倍になります。
TranScreen増感紙[新タイプ]


従来タイプの増感紙は、フィルムの下に置き、図1に示すように、フィルムを透過した放射線を光に変換、反射させて、フィルムに投影させています。フィルムを透過する高エネルギーの放射線に対しては有効ですが、低〜中エネルギーのβ線に対しては、フィルムをほとんど透過しないため、それほど効果がありませんでした。
新タイプのTranScreen増感紙システムは、図2に示す通り、全てのβ線をまず蛍光体層で吸収、光変換し、それをフィルムに投影します。更に、フィルムを透過した光は反射板の表面で再度フィルムへ反射されますので、高効率(感度)、高精度(解像度)で映像化できます。
TranScreen増感紙には、
- LEタイプ・・・・・35S、14C、3Hなど低〜中エネルギー用
- HEタイプ・・・・・32P、125Iなど高エネルギー用
があります。
いずれも、MSフィルムとの組み合わせが最適です。また、暗室での作業が簡単に行えるようにホルダ一方式になっています。