ナショナルダイアグノスティクス(NDS)社のDiogenes™ スーパーオキシド測定キットは、生細胞のスーパーオキシドを化学発光により検出するキットです。
使用目的
ナショナルダイアグノスティクス(NDS)社のDiogenes™ スーパーオキシド測定キットは、生細胞のスーパーオキシドを化学発光により検出するキットです。
スーパーオキシドラジカル(O2−)は、細胞内では好気性代謝産物として、また細胞外では白色球の貪食・殺菌反応の際に産生されます。ホルボールエステル、Fcレセプター抗体、LPS等により誘導される白血球の"酸化的破壊"は、細胞の免疫反応の指標の1つです。従来、真核細胞のO2−は、Clark型酸素電極の酸素を測定する方法やシトクロムcの還元によるESRスペクトル変化の測定等、煩雑な方法で測定されています。
Diogenes™ スーパーオキシド測定キットは細胞毒性の低い物質を用いるため、細胞を媒介するスーパーオキシド産生の検出に最適です。スーパーオキシド存在下で産生される光度はO2−の濃度に比例し、ルミノールを用いた場合よりも高感度です。本キットでは、O2−の生産量をルミノメーターで定量することで細胞の免疫反応をモニターします。さらに、細胞外のスーパーオキシドオキシダーゼを産生する活性化刺激の定量にも用いることができるので、パスウェイの研究に非常に有用です。
特長
- 従来の方法を改良した技術
従来の方法:- シトクロムcの減少からスーパーオキシドの産生を算出
- Clark型酸素電極に取り込まれた酸素を測定
- 化学発光を媒介した方法
- 100〜600倍、シグナルを増強(図1)
キットに含まれる化学発光基質とルミノール増強剤により細胞の発光が増強されます。 - 高感度(図2)
化学発光の感度が高いため、スーパーオキシドアニオン濃度が低い場合でも検出可能です。
スーパーオキシドからは、およそ1,000の光粒子が放出されます。本キットは、少なくとも100倍の検出感度を示すので、少量の細胞で検出することができます。 - 細胞の状態を正常に保ったままの解析が可能
細胞毒性が非常に低く、細胞の変性作用もないので、通常の細胞反応に干渉しません。
本キットは、スーパーオキシドに高い選択性を持ち、スーパーオキシドの過剰産生および、細胞のパスウェイに影響を与えません。スーパーオキシドの非存在下では、ルミノールと反応しないので、バックグラウンドが低く、正確な結果を得ることができます。 - あらゆる条件で免疫反応を検出
- 簡単かつ迅速に解析可
構成内容
- Digenes™ Reagent
- Digenes™ Activator
使用例
図1.最適な濃度では、Diogenes™ アッセイキットは600倍の感度を示す。
図2.細胞濃度が増加すると感度も増加するが、濃度が高すぎると細胞のセルフクエンチングにより感度は減少する。
Diogenes™ スーパーオキシド測定キット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Diogenes, Cellular Luminescence Enhancement System![]() |
NDS | CL-202 | 1 KIT |
¥52,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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