SUMO化キット(SUMOylation kit)は、SUMO化酵素カスケードを用いて、SUMO化タンパク質を作製するためのキットです。
背景
SUMO化と関連酵素について
SUMO(Small ubiquitin-related modifier)活性化酵素(E1)は、Aos1とUba2からなるヘテロダイマーです。Aos1は、ユビキチンE1酵素のN末端の半分と類似している一方、Uba2はC末端の半分と類似しており、チオエステル結合の形成に必要な活性化部位のシステイン残基を含んでいます。しかしながら、Uba2単独ではSUMO化の触媒作用は不十分です。
唯一のSUMO E2酵素であるUbcH9は、ユビキチンではなく活性化したSUMOのみを結合し、C末端でのイソペプチド結合形成を通した様々なタンパク質(RanGAP1、SP100、p53、IκBα、PML等)の結合を仲介します。その際、少なくともin vitroでは、E3ユビキチンタンパク質リガーゼ様活性は絶対条件ではありません
使用目的
SUMO化酵素カスケードを用いて、イソペプチド結合を通したターゲットタンパク質上の特定のリジン残基に対する、SUMO1、2もしくは3のC末端の共有結合により、SUMO化タンパク質を作製するためのキットです。
コントロールターゲットタンパク質をはじめ、必要な試薬は全て含まれています。SUMO化タンパク質は、SDS-PAGEとウェスタンブロッティングにより、キットに含まれるSUMO特異的抗体を用いて検出します。
構成内容
- 20x SUMO Activating Enzyme Solution (SUMO E1)
His6-Aos1/Uba2 - 20x SUMO Conjugating Enzyme Solution (SUMO E2)
UbcH9 - 20x SUMO Enzyme Solutions (SUMO1, SUMO2, SUMO3)
His6-mature-SUMO1
His6-mature-SUMO2
His6-mature-SUMO3 - 10x SUMOylation Buffer
- 20x Control RANGAP1 SUMOylation Target Protein Solution (RG1)
GST-RANGAP1 fragment (418-587) - 20x Mg-ATP Solution
- SUMO Antibody Solutions
SUMO1 (C-term), rabbit polyclonal (品番PW9460)
SUMO2/3 (N-term), rabbit polyclonal (品番PW9465)
SUMO化キット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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SUMOylation kit![]() |
ENZ | BML-UW8955-0001 | 1 KIT [20 tests] |
¥123,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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