ウシ下痢性疾患の病原体を検出するためのELISAキットです。
背景
ウシウイルス性下痢は、6ヶ月未満の仔牛の主な死因となっています。新生児の胃腸炎は、多因子遺伝病です。これらの病気はウイルス(コロナウイルス、ロタウイルス)や細菌(サルモネラ、病原性大腸菌)あるいはCryptosporidium parvumなどの原虫によって引き起こされます。
コロナウイルスとロタウイルスは、新生児のウイルス性下痢症と関連している事が知られています。Cryptosporidium parvumは、糞便中に大量に存在しており、環境中でも長期にわたり生存することができます。F5陽性の腸管毒素原性大腸菌は、生後3日の仔牛、特にF5陽性の大腸菌に特異的な抗体を持たない仔牛で分離されます。ウイルス性下痢症の病原因子は、臨床症状では区別できないので、実験室内で行われます。これらの病原因子の特定は、培養・染色・電子顕微鏡など様々な技術を用いれば可能ですが、このような技術は、労力・時間・高度な技術を要します。
これらの古典的な技術は、ELISA法に置き換えることで、実験室にある設備で簡単に解析可能となります。これらの病原体の検出に用いるELISA法の感度と特異性は、古典的な方法よりも優れており、迅速かつ信頼性の高い結果が得られるため、大量のサンプルを解析するのに適しています。
特長
- モノクローナル抗体を用いているので、特異性、信頼性の高い結果が得られます。
- サンプルを加えて室温で140分インキュベートするだけの簡単プロトコールです。
- 目視でも分光光度計でも確認できます。
構成内容
- 96ウェル コート済み マイクロプレート(12×8 strips)
<4種類の病原体に特異的な抗体(Rotavirus抗体・Coronavirus抗体・K99抗体・Crypto抗体)をコートしています。> - 洗浄試薬
- 希釈用試薬
- HRP標識検出用抗体 各4本(Rotavirus抗体・Coronavirus抗体・K99抗体・Crypto抗体)
- ポジティブコントロール
- ネガティブコントロール
- 色原体(TMB)
- 停止液
測定原理
ウシ下痢性疾患の病原体検出 ELISA キット Easy Digest
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Multiscreen AgELISA Calf digestive / sandwich, monowell![]() |
BOX | BIO K 151/1 | 96 TEST [1-plate kit, 96 samples (strip)] |
¥71,000 |
Multiscreen AgELISA Calf digestive / sandwich, monowell, Bovine![]() |
BOX | BIO K 151/2 | 192 TEST [2-plate kit, 192 samples (strip)] |
¥117,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
- 「ウシ下痢性疾患の病原体検出 ELISAキット Easy Digest」は、下記のカテゴリーに属しています。