CytoSelect™ クローン原性腫瘍細胞分離キットは、固形癌サンプルから少数派のコロニー形成細胞を分離するキットです。生検固形癌サンプルをコラゲナーゼで消化後、軟寒天培地上で6〜8 日培養すると、細胞がコロニーを形成し、フィルターを通すことで単一の細胞と分離できます(図1)。分離した生細胞は、様々なアプリケーション(FACS、タンパク質/DNAアレイ解析、癌ワクチン研究等)のために簡単に回収できます。

コロニー形成細胞を容易に分離 CytoSelect™ クローン原性腫瘍細胞分離キット
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背景
新生物の悪性転換は、通常、増殖を抑制している内因性・外因性両方のシグナルに依存しない増殖能を持ち、細胞集団を産出するという一連の遺伝的あるいはエピジェネティックな変異によって起こります。足場非依存性は、腫瘍形成と相関する悪性転換の重要なマーカーとなります。ヒト固形癌由来細胞の多くは軟寒天培養で0.01〜0.1%のコロニー形成率を示し、さらに各コロニーから回収した細胞はマウスに移植すると腫瘍形成能を示します。
癌幹細胞は、自己複製能と多分化能の両方を有するクローン原性細胞であるといえます。悪性血液疾患、固形癌共に近年のデータから、発癌イニシエーション能のある細胞集団は一部にすぎないことが示唆されています。それらは非対称性分裂能と自己複製能があり、腫瘍中の大部分を占める、より分化した細胞の中では少数派にすぎません。こうした事象は腫瘍の完治療法のような腫瘍生物学研究において重要な可能性を秘めています。
特長
- 異種固形腫瘍サンプルの腫瘍細胞集団から効果的に正常細胞を除去
- 回収した細胞は次の解析に使用可能
構成内容
- CytoSelect™ 寒天マトリクス溶液(10×)
- CytoSelect™ 寒天マトリクス希釈溶液
- DMEM培地
- 浸透圧溶解バッファー(100×)
- アッセイバッファー(10×)
- フィルター
アッセイ原理

図1 アッセイ原理
使用例

図2 増殖性腫瘍細胞のコロニー形成、分離および再播種
A:培養7日間後における細胞のコロニー形成(赤い矢印)とシングル細胞(黒い矢印)
B:単一細胞を除去した後のコロニー
C:3日後のコロニーを再播種(非トリプシン処理)
D:トリプシン処理後1日のコロニーを再播種
CytoSelect™ クローン原性腫瘍細胞分離キット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
CytoSelectTM Clonogenic Tumor Cell Isolation Kit![]() |
CBL | CBA-155 | 1 KIT [5 preps] |
販売終了 |
CytoSelectTM Clonogenic Tumor Cell Isolation Kit![]() |
CBL | CBA-155-5 | 5 KIT [25 preps] |
販売終了 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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