菌が産生する特異酵素を酵素基質を用いて発色させる酵素基質発色法により、A群β溶血連鎖球菌及び腸球菌(いずれも陽性)を他の連鎖球菌から鑑別することができます。
特長
- 陽性は赤/ピンク色に発色、2分程度で発現します。
- バシトラシン法よりも高い特異性です。
- コロニーからのスクリーニングが可能です。
構成内容
- ストレップ-A-チェック試験紙 100 strip
- EY-20チューブ 20 tube

EY-20チューブの試薬は、溶解後8時間以内に使用してください。
測定原理
- ストレップ-A-チェック試験紙にしみ込ませたL-ピログルタミルβ-ナフチルアミドと、菌中の酵素ピログルタルアミノペプチダーゼが反応します。
- 検体に菌中の酵素ピログルタルアミノペプチダーゼが存在すれば、加水分解を起こし、β-ナフチルアミドを生成します。
- EY-20チューブの溶液(発色剤:o-アミノアゾトルエンジアゾニウム塩)を加えると、赤色を呈します。
試験方法
- 包装容器からストレップ-A-チェック試験紙を取り出します。
- アプリケータ棒を使って培養したプレート上によく生え、分離されたコロニーを少なくとも2個以上採取します。
- ストレップ-A-チェック試験紙の濾紙の部分にコロニーをこすりつけます。
- EY-20チューブに精製水を1mL加え、振り混ぜて試薬を溶解します。
- ストレップ-A-チェック試験紙の濾紙の部分を湿らすようにEY-20チューブの溶液1滴を滴下し、室温でインキュベーションします。

EY-20チューブの試薬は、溶解後8時間以内に使用してください。
結果/結果の解釈
- 赤/ピンクの発色が認められた場合、陽性(+)とします。
陽性反応は通常10分以内に起こります。多くの場合、赤色の発色は1分以内に認められます。 - 10分経過しても発色が認められなければ、陰性(-)とします。
- 赤/ピンク(陽性):A群β溶連菌、エンテロコッカス、(一般に非β溶血性の球菌も含む)
- 色変化なし(陰性):上記以外のβ溶連菌
ストレップ-A-チェックキット
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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