TrueClone® はcDNA ライブラリーから単離されたクローンで、ORF全長と5'側および3'側の非翻訳領域(untranslated region:UTR)がpCMVベクターに組み込まれています。ORFを改良せずに、ネイティブのシス制御エレメントを有しており、よりネイティブな条件下でのタンパク質機能研究に適しています。
特長
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ベクターをCMVシリーズに統一
他社クローンは異なる抗生物質マーカーの多種類のベクターを使用していますが、TrueClone®は全てCMVベクターシリーズを使用しています。T7またはSP6プロモーターがついていてすぐにタンパク質発現実験にお使いいただけます。また、この統一されたベクターシステムは機能性遺伝子のハイスループットスクリーニングに適しています。 -
商品数が豊富
ゲノムをワイドにカバーしています。中には他社で取り扱いのない、クローニングが困難なクローンも多数ございます。 -
信頼できる品質
99%以上のクローンがPCR増幅ではなくcDNAライブラリー由来のため、本来の転写産物です。PCR増幅法によるクローンは、意図しないミューテーションによりお客様の実験に影響をあたえる可能性があります。 - お求め安い価格帯、時間の節約
精製済みのプラスミド10μg注1)をお届けしますのですぐに実験にお使いいただけます。
注1)20μg のご購入を希望される場合は、別途ご照会ください。
実験回数 実験 標準的なDNA使用量 1000 PCR 10 ng 50 Transfection 200 ng 80 Sequencing Reactions 125 ng 20 Enzyme Digests / Subcloning 500 ng 10 In vitro Protein Synthesis 1 μg - expression-ready、transfection-ready
すべてcDNAの上流にCMVプロモーターがついているため、タンパク質発現にすぐに使用できます。HEK293細胞での使用例を以下に示します。
適用
- 哺乳類細胞でのタンパク質の過剰発現
- タンパク質の機能解析
- ノーザンブロットやFISH解析などのハイブリダイゼーション用プローブ作製
- セルフリーシステムでのタンパク質発現
QC
- cDNA の5’末端および、3’末端領域のみの配列解析と制限酵素消化断片の大きさを解析することでインサートの確認を行っており、インサート全長の配列を読んでおりません。
- 38,000 以上のヒト完全長cDNAクローンのうち、8,000クローンにつきましては、ORFの配列確認済みでバリアントがないことを確認しています(品番がTC3からはじまるクローン製品)。
- マウスTrueClone® のインサート配列は全てシーケンス確認済みです。
pCMV6-XL4、XL5、XL6ベクターの特長
- ベクターサイズ; 4.7kb
- E. coliでのセレクションマーカー; アンピシリン
- 哺乳類細胞でのセレクションマーカー; なし
- 哺乳類細胞で in vivo 発現させるためのプロモーター; CMV promoter
- In vitro cell free systemのためのプロモーター; T7 (pCMV6-XL4ベクターとpCMV6-XL5ベクター) または SP6 (pCMV6-XL6ベクター)
- クローニングサイト; EcoRI、 SalI (EcoRIは保存されるがSalIはクローニング後なくなります)
- インサートを切り出すための制限サイト; NotI (2つのNotIサイトはベクターのクローニングサイトに近接してあります)
- トランスフェクションに適した細胞; COS, 293, Hela, CHO, NIH3T3, Mouse L cell など
- 転写終結とポリアデニル化信号; ヒトgrowth hormone (hGH) 遺伝子より


(注)価格はお問い合わせください。ご購入の際は購入申込書が必要となります。必要事項をご記入の上、コスモ・バイオ(株)商品取扱代理店へお送り下さい。
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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