細胞からの遺伝子抽出を目的として開発されたこの試薬は、わずか10分という短時間で遺伝子増幅反応 (PCR) にそのまま添加できるDNA試料を調製できます。
特長
- 試薬添加とインキュベートのみ
- クロロホルム等の有機溶媒による精製操作が不要
- たった10分でPCR用ゲノムDNAを調製!
従来法との比較
使い方は簡単で、A、B各試薬と試料を混合し、温度を2段階に変えて反応させるだけです。
動物組織や微生物など様々な試料からの遺伝子抽出が可能です。動物細胞用、微生物用、食肉用などのバリエーションを揃えております。昨今、問題となっている食品の偽装問題や安全性に対して、低コストでのリスク管理が可能となります。
ウシ肝臓からのDNA抽出
CellEase® 組織細胞用 (品番BCR08-00001) の使用例
- サンプル調製
ウシ肝臓の部位を2-3 mm程度カットし(2〜10mg)、0.2mlのマイクロチューブに入れる。 - 試薬調製
所定の割合で試薬を混合し、サンプル数分の溶解液を作製する。
(1サンプルあたり、50μL 滅菌水、50μL CellEase®A、10μL CellEase®B) - プロトコール
(1) 試料に110μLの溶解液を入れ混合し、72℃で6分インキュベート後、95℃で3分インキュベートする。
(2) 1.5mlチューブに移し、1000μlの滅菌水を加え、混合する。
(3) 1μlの処理液(上清)をPCRチューブに分注し、PCR反応液を添加する。
微生物からのDNA抽出
CellEase® 微生物用 (品番BCR08-00002) の使用例
- サンプル調製
・コロニーの場合、100μLの滅菌水に菌体をごくわずかに懸濁し、そのうちの1μL を添加する。
・培養液の場合は1μLをCellEase®試薬に直接添加する。 - 試薬調製
所定の割合で試薬を混合し、サンプル数分の溶解液を作製する。
(1サンプルあたり、25μL 滅菌水, 25μL CellEase®A, 5μl CellEase®B) - プロトコール
(1) サンプルに 55μLの溶解液を入れ混合し、72℃で6分インキュベート後、95℃で3分インキュベートする。
(2) 1000 μLの滅菌水を加え、混合する。
(3) 6μLの処理液(上清)をPCRチューブに分注し、PCR反応へ。
食肉・魚肉からのDNA抽出
CellEase® 食肉用 (品番BCR08-00003) の使用例
- サンプル調製
・肉の部位を2-3 mm程度カットし(4mg)、0.2mlのマイクロチューブに入れる。 - 試薬調製
所定の割合で試薬を混合し、サンプル数分の溶解液を作製する。
(1サンプルあたりは、50μL 滅菌水、50μL CellEase®A、10μL CellEase®B) - プロトコール
(1) サンプルに 110μLの溶解液を入れ混合し、72℃で6分インキュベート後、95℃で3分インキュベートする。
(2) 1000 μLの滅菌水を加え、混合する。
(3) 6μLの処理液(上清)をPCRチューブに分注し、PCR反応へ。
CellEase® 試薬シリーズ
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
DNA抽出試薬 セルイーズ(R) 組織細胞用 / CellEase(R) Tissue II ![]() |
BIC | BCR10-00001 | 50 RXN |
¥22,000 |
DNA抽出試薬 セルイーズ(R) 微生物用 / CellEase(R) Bacteria II ![]() |
BIC | BCR10-00002 | 50 RXN |
¥22,000 |
DNA抽出試薬 セルイーズ(R) 食肉用 / CellEase(R) Meat II ![]() |
BIC | BCR10-00003 | 50 RXN |
¥22,000 |
※条件によってはスケールダウンして100〜150回の使用が可能な場合もあります。
※上記製品(#BCR08-00001、#BCR08-00002、#BCR08-00003)にはバージョンアップ品がございます。ご購入をご検討の際には、以下の「CellEase® II」もご参照ください。
- CellEase® II
CellEase®シリーズがバージョンアップしました。
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について