βガラクトシダーゼ染色キットは、トランスフェクション効率と LacZ 遺伝子の発現を簡単に効率よく測定できます。βガラクトシターゼがX-gal の加水分解を触媒すると、遺伝子が導入された細胞は青色を呈します。35mm ディッシュで75アッセイ分の試薬が含まれています。
使用目的
細胞内へのレポーター遺伝子の導入は、遺伝子機能と遺伝子発現制御の研究において基本的手法です。
LacZ は、トランスフェクション実験のレポーター遺伝子としてよく用いられています。LacZ の遺伝子産物である βガラクトシダーゼが非常に安定でタンパク質分解されにくく操作が簡単であるためです。
特長
- LacZ 遺伝子のトランスフェクション効率を測定
- 簡便な染色プロトコール
- 35 mm 培養ディッシュで 75 アッセイ分
構成内容
- 固定液(100×)
- 染色溶液A
- 染色溶液B
- 染色溶液C
- X-gal 溶液
プロトコール(35 mm プレートを使用)
試薬の調製
細胞染色ワーキング溶液:
サンプル数に応じて新鮮な細胞染色ワーキング溶液を調製してください。下記表は、35 mm プレートにおける容量です。他のプレートについてはサイズに応じて調製してください。
試薬 | 1 plate (35 mm) | 5 plate (35 mm) | 10 plate (35 mm) |
---|---|---|---|
染色溶液 A | 20 μL | 100 μL | 200 μL |
染色溶液 B | 20 μL | 100 μL | 200 μL |
染色溶液 C | 20 μL | 100 μL | 200 μL |
X-gal 溶液 | 50 μL | 250 μL | 500 μL |
1X PBS | 1.89 mL | 9.45 mL | 18.9 mL |
トータル | 2 mL | 10 mL | 20 mL |
染色プロトコール
- LacZ 遺伝子をトランスフェクションまたはインフェクションさせた細胞の培地を吸引除去します。
- 細胞を 3 mL の 1X PBSで2回洗浄します。
- 2 mL の 1X 固定液を加え、室温で5分間インキュベートします。
- 固定液を除去し、3 mL の 1X PBS で3回洗浄します。
- 2 mL の細胞染色液を加えます。
- 遮光条件下で、細胞を 37℃で 1時間〜一晩 インキュベートします。
- 細胞染色液を除去し、染色細胞を3 mL の 1X PBSで2回洗浄後、1X PBS中で保存します。長期保存する場合は、20%グリセロールを含む 1X PBSで細胞を覆ってください。
- 光学顕微鏡で青色の染色細胞を数えます。
トランスフェクション効率またはインフェクション効率を決定するためには、トータル細胞数と青色の染色細胞数の比を算出します。
βガラクトシダーゼ染色例
βガラクトシダーゼ染色キット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
β-Galactosidase Staining Kit![]() |
CBL | AKR-100 | 1 KIT |
¥124,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について