Expressクローニングチェッカーキットは、時間のかかるプラスミド抽出を必要とせずに組換えコロニーの形質転換の同定が可能です。
使用目的
- 組換えコロニーの形質転換の同定
- 構築したDNAライブラリのインサートサイズ解析
- バクテリアコロニーの凍結標本の検査
- サブクローニング用バクテリアにおけるクローンからDNAインサートを迅速にゲル回収
- バックグラウンドが大きい困難なクローニング操作の解決
特長
- バクテリアのプラスミド組換えを直接分析するので、プラスミドDNAの抽出は必要ありません。
- 操作手順を大幅に削減:ハイスピード分析が可能です!
- 一度に何百ものコロニーを簡単に扱えます:大規模スクリーニング
- 最も一般的に用いられているE.coliに共用できます。
- あらゆるバクテリア培養形態に適用できます。(プレートコロニー、液体培養またはグリセロールストック)
- 時間のかかるDNAミニプレップや制限酵素による消化、またはコロニーPCRの代わりに使用できます。
使用方法
Expressクローニングチェッカーキットは、時間のかかるプラスミド抽出をすることなく、形質転換後の組換えコロニーを同定する極めて効率的な二種類の方法を利用できます。
◆ キットI のラージスケールスクリーニング法を使用する場合
E.coli菌体のコロニーを形質転換Pureオートからキット中の溶液に移し、直ちにアガロースゲル電気泳動をするだけです。
1〜2時間以内にどれが組み換えコロニーかが正確にわかります。
◆ キットII の酵素消化法を使用する場合
(インサートの正しいサイズまたはインサート位置決定が必要な場合)
独自の溶液を用いて、宿主のバクテリア細胞からプラスミドDNAを放出させるので、その後に続く制限酵素の反応に影響が出ません。こうして、プラスミドDNAを調製することなく、バクテリアを直接使用して、試験管1本で基本的な制限酵素による分析を実施することが可能です。
◆ キットIII (上記2つの方法の組み合わせ)
一番目の方法で迅速かつラージスケールのスクリーニングを高速で行い、二番目の方法で組み換え菌体の確認をします。数百に至るコロニーのラージスケールのスクリーニングが半日で行えます。
構築したcDNAライブラリのインサートサイズの確認に用いることができ、プラスミドDNAの調製をする必要がありません。同様に、プラスミドDNAを抽出しなくても、バクテリア細胞培養液、グリセロール培養株を直接使用して、プラスミドDNAを迅速に分析できます。このことはリガーゼの作用が不充分で極めて大きなバックグラウンドが生じたり、または極めて大型のインサートのクローニングの場合には特に有用です。
クローニングチェッカーキット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Express Cloning Checker Kit I![]() |
BCH | K5011200 | 200 RXN |
¥28,100 |
Express Cloning Checker Kit II![]() |
BCH | K5012100 | 100 RXN |
¥28,100 |
Express Cloning Checker Kit III![]() |
BCH | K5013200 | 200 RXN |
¥41,400 |
ハイスループット用クローニングチェッカーキット
使用目的
- ハイスループット用。
- ほとんどの自動化に利用できます。
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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High Throughput Express Cloning Checker Kit I | BCH | K5014096 | 96 RXN |
販売終了 |
High Throughput Express Cloning Checker Kit II | BCH | K5015096 | 96 RXN |
販売終了 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について