本キットは、CARの発現の有無に関わらず、高レベルのアデノウイルスの形質導入(トランスダクション)ができるように最適化した、セルバイオラボ社独自のキットです。

高効率のトランスダクションが可能 ViraDuctin™ アデノウイルス遺伝子導入キット
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背景
組換えアデノウイルスは、研究の発展および治療への応用において、非常に大きな可能性を有しています。宿主細胞への遺伝的物質の導入にアデノウイルスを用いる方法には、非常に多くの利点があります。アデノウイルスは、リコンビナントタンパク質を高発現させるために、複製/非複製の両方の哺乳動物細胞への感染で用いられています。
組換えアデノウイルスは、リポソームを用いたトランスフェクションで効率の低いセルラインの遺伝子導入で用いられています。 アデノウイルスは、細胞の中に入るとepichromosomalに残ります。最近では、組換えアデノウイルスはRNAiを細胞に運ぶツールとしても用いられています。アデノウイルス摂取のステップは、コクサッキーウイルス-アデノウイルスレセプター(CAR)によって媒介される、目的細胞への導入です。
ほとんどの細胞で、これらのレセプターが欠損または発現が低いとき、アデノウイルスの形質転換効率の低下につながります。例えば、多くの幹細胞と線維芽細胞系で、CARの発現が低いとアデノウイルスベクターの感染効率が低いことが知られています。
本キットは、CARの発現の有無に関わらず、高レベルのアデノウイルスの形質導入ができるように最適化した、セルバイオラボ社独自のキットです。
特長
- CARの発現の有無に関わらず、高効率で形質導入できます。
- 細胞あたりの導入遺伝子の発現レベルと形質導入細胞の数を増加します。
- 造血細胞や幹細胞などの非許容状態の細胞の形質導入に最適です。
構成内容
- ViraDuctin™ アデノウイルス形質導入試薬
- 滅菌チューブ
使用例
本キットを用いてアデノウイルスの遺伝子導入を行った。CARレベルの低いNIH3T3細胞(100,000cells)を6ウェルプレートに播種し、一晩培養した。リコンビナントβ-Galアデノウイルスの50moLを用いて、NIH3T3細胞にViraDuctin™遺伝子導入試薬存在下で48時間感染させた。感染させた細胞は、X-galで染色し、顕微鏡で観察した。
技術情報
1.Bergelson JM, Cunningham JA, Droguett G, Kurt-Jones EA, Krithivas A, Hong JS, Horwitz MS, Crowell RL, Finberg RW. (1997) Science 275, 1320-3.
2.Tomko, R. P., R. Xu, and L. Philipson. (1997) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 94, 3352-3356
ViraDuctin™ アデノウイルス遺伝子導入キット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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ViraDuctinTM Adenovirus Transduction Kit![]() |
CBL | AD-200 | 10 TEST [10 transductions] |
販売終了 |
ViraDuctinTM Adenovirus Transduction Kit![]() |
CBL | AD-201 | 50 TEST [50 transductions] |
販売終了 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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