ヒトリンパ球培養用のゼノフリー、血清フリー培地です。腫瘍浸潤リンパ球 (tumor infiltrating lymphocyte; TIL)、CAR-T細胞、末梢血単核細胞 (Peripheral Blood Mononuclear Cell ; PBMC) 等の培養に最適です。
背景
血液がん治療に関してCAR-T細胞の有効性が科学的に示され、免疫細胞療法は世界的に開発が進んでいます。このことが科学界や医学界の関心を高め、より優れた免疫細胞療法を開発する原動力となっています。免疫細胞療法の研究においては、免疫細胞を培養するための高品質な培地を選択することが重要です。
特長
- ゼノフリー、血清フリー
- HSA、Phenol Redを含む
- ISO 13485、ISO 9001に準拠した製造
- 腫瘍浸潤リンパ球、CAR-T細胞、PBMC等の培養に最適
- 優れた増殖、少ない細胞数でも増殖可能
- 健康なドナー、疾患ドナー由来の細胞で試験済み
商品データ
図1 健常人ドナーから採取したPBMCsの増殖
(A) 0.5 x 106個の健常ドナー由来PBMCsを24ウェルプレートに播種し(2 mL 培地/ウェル)、TransAct 1:100 および 600 IU/mL IL-2 で細胞を活性化した。2-3日毎に培地交換または継代し、11日目に増殖率 (Fold expansion; FE) と生細胞率を測定した。
(B) 0.2 x 106個の健常ドナー由来PBMCsを24ウェルプレートに播種し(2 mL 培地/ウェル)、TransAct 1:100 および 600 IU/mL IL-2 で細胞を活性化した。播種から24時間後、EGFR-CARを発現するレンチウイルスベクターを細胞に導入し、2-3日毎に培地交換または継代した。11日目に増殖率 (Fold expansion; FE) と生細胞率を測定した。
図2 疾患ドナーから採取したT細胞の増殖
(A) 黒色腫瘍患者から腫瘍浸潤リンパ球 (Tumor Infiltrating Lymphocyte; TILs) を単離し、15,000個の細胞をPBMCs と共に24ウェルプレートに播種した (1:100)。IL-2 (3,000 IU/mL) および OKT-3 (50 ng/mL) で細胞を活性化し、5日目に2 mL、7日目に4 mLの新鮮培地 (IL-2を含む)を添加し培養した。14日目に増殖率 (Fold expansion; FE) を測定した。
(B) 悪性リンパ腫患者からPBMCsを採取し、50 ng/ml OKT3 および 300 IU/mL IL2を添加した各培地を用いて培養した。播種から2日目に、RTNをコートした6ウェルプレート中で、2-3 x 10^6個の細胞にCD19-CARレンチウイルスベクターを導入した。ベクター導入後、細胞を回収、再播種し、4日目に4 mLの新鮮培地 (IL-2を含む) を添加、6日目に同じ培地で50%の培地を交換した。9日目に導入効率を評価し、10日目に増殖率 (Fold expansion; FE) を測定した。
4Cell® Nutri-T GMP リンパ球用培地
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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4Cell(R) Nutri-T GMP![]() |
SSJ | 05-F3F2111-1K | 1 L |
¥95,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について