従来のグラム染色は安価ですが、手間のかかる5段階の染色プロセスから成っており、固定されたサンプルでしか使えません。クリスタルバイオレットやCFDAのような古典的なオプションは、グラム染色や細胞増殖アッセイによく使用されますが、手順は最適化されていません。
AAT Bioquests社のMycoLight™シリーズは、生きた細菌を染色可能となっており、色素の細菌内への保持にも優れています。
新たな抵抗性細菌の問題が加速している中、グラム染色の用途は、未知の細菌の初期分類にとどまらず、ますます広がっていくでしょう。
図1. 従来品との性能比較(品番:#22409)
従来のCFDA、またはMycoLight™ Live Bacteria Fluorescence Imaging Kit(品番:#22409)で染色した同量の大腸菌の蛍光画像。露光時間は60分。 CFDAでは必要な洗浄工程が本キットでは必要ない。キットに含まれる色素MycoLight™ 520の染色効率とシグナルの持続性は、CFDAよりもはるかに高く、CFDAはすぐに漏出してしまうのに対し、MycoLight™ 520はより多くの細菌が緑色の蛍光を示している。
図2. 従来品との性能比較(品番:#24006)
1% DMSO(コントロール, 緑)、MycoLight™ Red JJ94(品番:#24006, 青)、他社商品(赤)を添加した大腸菌LB培養液の OD600nm値 を継時滴に測定した。
他社商品はバクテリアの成長を大幅に阻害したが、MycoLight™ Red JJ94は通常のバクテリアの生育と完全に互換性があった。