
図1.アクリジンオレンジの使用例。
各細胞を集団の状態、及びシングルセルの状態でアクリジンオレンジを用いて染色した。A549:ヒト肺癌由来細胞、Met-5A:ヒト中皮由来細胞、WBC:白血球。スケールバー=50um。(Lili et al., Oncol Lett . 2019 May;17(5):4532-4544.)。
アクリジンオレンジは、50年以上にわたって微生物研究に使用されており、現在でも様々な分野で最も広く使用されている蛍光色素の一つです。
細胞透過性のカチオン性色素であるアクリジンオレンジは,特に二重蛍光を示すことが特徴で、DNAとRNAのどちらに結合しているかによって異なる波長の蛍光を発します。DNAと結合すると、スペクトル的にはフルオレセインと非常によく似ており、502nmに励起極大、525nmに発光極大(緑)を示します。RNAと結合すると、励起極大は460nmに、発光極大は650nm(赤)にシフトします。落射蛍光顕微鏡で最もよく使用されています。