図1.蛍光像の比較。
HeLa細胞を、AAT Bioquest社のNuclear LCS1色素シリーズを使用して染色した。Costar社製の黒壁/クリアボトムの96ウェルマイクロプレートを使用した。
Nuclear Violet™(左上)、Nuclear Green™(右上)、Nuclear Yellow (中央左)、Nuclear Orange™ (中央右)、Nuclear Red™(左下)で染色した。各品番は本ページ下部を参照。
二重らせんDNA分子は、その分子表面に、小分子や結合タンパク質の認識部位として機能する明確な化学的特徴を持っています。この認識部位には、浅くて広いメジャーグルーブと、深くて狭いマイナーグルーブがあります。
遺伝子発現の制御に不可欠な転写因子タンパク質は、二重らせんDNAのメジャーグルーブの塩基対に結合します。
細胞透過性のマイナーグルーブ結合色素であるDAPI (4',6-diamidino-2phenylindole)とHoechst染色は、蛍光顕微鏡やフローサイトメトリーにおけるDNAの可視化に使用されています。
また、Nuclear™シリーズのように、人気の高い青色に加えて、多重染色に使用するための他の色を含む色素も利用が増えています。
上記の色素は生細胞にも固定細胞にも使用でき、Nuclear™シリーズだけは染色後に固定することができます。(Hoechst 33342やDAPIは染色後に固定ができません)