キナーゼはリン酸化酵素の一種であり、作用する基質によってプロテインキナーゼ、脂質キナーゼ、糖質キナーゼなどのグループに分類されます。ターゲットのリン酸化状態は、その活性、反応性、他の分子との結合能力に影響を与えます。
キナーゼは、代謝、細胞シグナル、タンパク質制御、細胞輸送などの様々な細胞内経路で特に重要な役割を果たしており、新規治療薬候補やキナーゼ阻害剤を開発するための創薬においても重要なターゲットの一つとなっています。
キナーゼアッセイでは、リン酸化ペプチドの生成、ATPの消失、ADPの形成のいずれかを識別することにより、基質の変換を検出します。市販されているプロテインキナーゼアッセイキットの多くは、リン酸ペプチドの生成またはATPの消失をモニターするように設計されています。
AAT Bioquest社のユニバーサルキナーゼアッセイキット (品番:31001) は、酵素反応によって産生するADPを検出し、高感度 (<0.2 uM ADP)、抗体を使用しない、非放射性、洗浄不要などの特徴があり、キナーゼのミカエリス・メンテン動態の測定や、キナーゼ阻害剤のスクリーニング・同定に最適なキットです。