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ABL2(またはARG)は非受容体型の細胞質チロシンキナーゼであり、ABL1 と密接な関係があるものの明確に異なる。ABL1 とABL2の類似点として、チロシンキナーゼドメインやSH2 とSH3 ドメインを含むアミノ末端の伸展などがある。ABL2 は、ヒト白血病においてETV6 遺伝子との転移に関与し、複数のヒト細胞腫において発現変化を示す。ABL2 には異なるN 末端(1A と1B) をもつ2種類のイソ型が同定されている。C 末端ドメインには、アクチン線維と相互作用して細胞形態や細胞運動性に関する種々の作用を行う2つのFアクチン結合配列が存在する。