ACE2とは
ACE(Angiotensin-ConvertingEnzyme、アンジオテンシン変換酵素)は、アンジオテンシンIを血管収縮ホルモンであるアンジオテンシンIIに変換するカルボキシル末端ジペプチジルエキソペプチダーゼです。ACEには、肺、肝臓、副腎皮質、膵臓、腎臓、脾臓の血管内皮細胞で発現するACEPと、精子細胞、特にパキテン期精母細胞を発生させる事により、成人の精巣でのみ発現するACETの2つのアイソフォームが存在します。加えて、ACEは血管収縮抑制ペプチドであるブラジキニンを不活性化し、血圧調整と電解質の恒常性に関与しています。ACE2は、血管系全体に発現するACEとは異なり、心臓、腎臓、精巣の細胞でのみ発現します。