ページの本文へ移動

記事ID : 43920
研究用

生体試料中のアデノシン一リン酸を蛍光検出 アデノシン一リン酸アッセイキット

このエントリーをはてなブックマークに追加

アデノシン一リン酸(AMP)はリン酸基、糖のリボース、核酸塩基のアデニンからなるヌクレオチドです。AMPはしばしばアデノシン二リン酸(ADP)またはアデノシン三リン酸(ATP)に変換されるので、AMPは種々の代謝反応の重要な部分です。AMPはRNA鎖合成の構成成分です。AMPは、細胞の遊走、カルシウムシグナル伝達、サイトカインの分泌を制御する酵素であるAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)、および樹状細胞などの免疫細胞におけるT細胞プライミング能を調節します。本キットは、生体試料中に存在するアデノシン一リン酸の量を96ウェルのマイクロタイタープレートを用いて測定する簡便な蛍光測定アッセイです。各キットには、ブランク、アデノシンリン酸標準品、未知試料など、最大100のアッセイ*を実施するのに十分な試薬が含まれています。試料のアデノシン一リン酸濃度は、既知のアデノシン一リン酸標準物質との比較によって決定されます。本キットの検出感度は1.6µMアデノシンリン酸です。
*注:各検体のreplicateには2種類のアッセイが必要であり、1種類はピルビン酸リン酸ジキナーゼ(+PPDK)で処理し、1種類は処理しません(-PPDK)。アデノシンリン酸は、2つのウェルからのRFU測定値の差から計算されます。

背景

本キットは、生体試料内の総アデノシン一リン酸を測定します。アデノシン一リン酸(ピロリン酸とホスホエノールピルビン酸を伴います)はPPDKによってピルビン酸+アデノシン三リン酸(ATP)とリン酸に変換されます。ピルビン酸はリン酸と酸素の存在下でピルビン酸オキシダーゼによってアセチルリン酸、二酸化炭素、過酸化水素に変換されます。次に、得られた過酸化水素を、高度に特異的な蛍光プローブで検出します。西洋ワサビペルオキシダーゼはプローブと過酸化水素の反応を触媒し、1:1の比率で結合します。検体を96-ウェルマイクロタイタープレート法で既知濃度のメチオニンアデノシン1リン酸標準物質と比較する。試料および標準物質を30分間インキュベートした後、標準的な96ウェル蛍光プレートリーダーで読みます(図1)

アデノシン一リン酸の測定原理
図1:アデノシン一リン酸の測定原理

構成内容

  • AMP スタンダード
  • ピロリン酸塩
  • リンオルピルベート(PEP) 100mM
  • Na2HPO4(100mM)
  • 蛍光プローブ
  • Flavin Adenine Dinucleotide(FAD) (2mM)
  • チアミンピロリン酸塩(TPP) (2mM)
  • ピルビン酸オキシダーゼ
  • リン酸ピルベートジキナーゼ(PPDK)
  • 10×アッセイバッファー

解析例

アデノシン一リン酸の検出
図2:アデノシン一リン酸アッセイキットを用いた293T細胞におけるアデノシン一リン酸の検出
293T細胞は、上記のサンプル切片の調製に従い均質化し、除タンパク質した。

アデノシン一リン酸アッセイキット

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Adenosine Monophosphate Assay Kit詳細データ CBL MET-5160 100 ASSAY
¥113,000
CBL_bnr_05.jpg Cell Biolabs(セルバイオラボ)社商品一覧 セルベースアッセイ商品 ウイルス発現商品 幹細胞研究商品 酸化ストレス / 酸化損傷商品 代謝研究商品 Cell Biolabs(セルバイオラボ)社商品一覧

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

お問い合わせ

「アデノシン一リン酸アッセイキット」は、下記のカテゴリーに属しています。

メーカー・代理店一覧

サポート情報

SNSアカウント

オウンドメディア

※当社のWEBサイトはユーザーの利便性を最適にし、それを保証するためにクッキーを使用しています。
 このWEBサイトの利用を継続することで、クッキーの使用に同意することになります。

© COSMO BIO