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次世代の抗体薬物複合体(Antibody-Drug Conjugate;ADC)研究を加速する抗ペイロード抗体です。ADCの薬物部分を特異的に認識するため、従来はHPLC-MS/MSなどの高額機器で行っていた検出・定量を、ELISAおよび免疫染色で実現します。開発初期のスクリーニングから前臨床薬物動態(PK)解析、組織分布評価まで、幅広くご利用いただけます。

ADC研究用高ペイロード抗体の概略(模式図と特徴)

背景

ADCは、がん細胞等に結合する抗体によってがん細胞に運ばれた低分子薬物が、がん細胞を選択的に攻撃する仕組みです。

  • DM1:ADCに使われる細胞毒性薬で、微小管重合を阻害します。代表例は、トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1、製品名:カドサイラ)で、抗HER2抗体のトラスツズマブ、リンカー、DM1から構成され、HER2陽性乳がんを標的とします。
  • MMAE: ADCに使われる代表的な細胞毒性ペイロードで、微小管の形成を阻害して細胞分裂を止め、がん細胞を死滅させます。さらに、遊離したMMAEによるバイスタンダー効果で、周囲のがん細胞にも作用することがあります。
  • Dxd/Exatecan:ADCに使われる細胞傷害性ペイロードで、エキサテカン由来のトポイソメラーゼI阻害薬です。がん細胞内で作用し、周囲の細胞にも広がって効果を示すバイスタンダー効果があります。

アプリケーションデータ

抗DM1抗体(品番:PP-AB12204-0R)を用いたELISA

抗DM1抗体のコーティング濃度の影響

抗DM1抗体のコーティング濃度の影響

 

抗DM1抗体(品番:PP-AB12204-0R)を2.5 mg/mL, 5.0 mg/mL, 10.0 mg/mLの濃度で固相化。DM1抗体の希釈系列を添加し、次にHRP標識抗ヒトIgGを添加。HRPを用いたイムノアッセイにより検出。

DM1抗体とDM1非結合抗体(Naked Ab)の比較結果

DM1抗体とDM1非結合抗体(Naked Ab)の比較

 

抗DM1抗体(品番:PP-AB12204-0R)を2.5 mg/mLの濃度で固相化。50%マウス血漿で希釈したDM1抗体またはNaked抗体の希釈系列を添加し、次にHRP標識抗ヒトIgGを添加。HRPを用いたイムノアッセイにより検出。
検出限界*1: 0.14 ng/mL, 定量範囲*2: 0.41~11.1 ng/mL

*1 :検出限界: ブランクの平均 + 2 ×標準偏差
*2 :定量範囲は、定量上限(ULOQ: Upper Limit of Quantification)および定量下限(LLOQ: Lower Limit of Quantification)を用いて設定。
ULOQは、逆算値が80%~120%で、変動係数(CV)が30%未満の最高濃度。
LLOQは、逆算値が75%~125%で、CVが30%未満の最低濃度

抗DM1抗体(品番:PP-AB12204-0R)を用いた蛍光免疫染色

抗DM1抗体(品番:PP-AB12204-0R)を用いた蛍光免疫染色画像
Sample : SK-BR-3 cells (野生型 / SLC46A3KO: リソソーム膜タンパク質ノックアウト型)
Treatment : Ab-DM1 (2 µg/mL) 15分処理後に洗浄, 一晩インキュベート
Fixation : 4% PFA
Staining : 一次抗体, Anti-DM1 Antibody [PP-AB12204-0R] 5 µg/mL
 二次抗体, Anti-mouse-IgG-Alexa Fluor 488 (Green)
 対比染色, Hoechst 33342 (Blue)

東京薬科大学 薬学部 薬物動態制御学教室 井上勝央教授よりご提供

抗MMAE抗体(品番:PP-AB12401-0R)を用いたELISA

抗MMAE抗体のコーティング濃度の影響

抗MMAE抗体のコーティング濃度の影響

 

抗MMAE抗体(品番:PP-AB12401-0R)を2.5 mg/mL, 5.0 mg/mLの濃度で固相化。MMAE抗体の希釈系列を添加し、次にHRP標識抗ヒトIgGを添加。HRPを用いたイムノアッセイにより検出。

MMAE抗体とMMAE非結合抗体(Naked Ab)の比較

MMAE抗体とMMAE非結合抗体(Naked Ab)の比較

 

抗MMAE抗体(品番:PP-AB12401-0R)を2.5 mg/mLの濃度で固相化。50%マウス血漿で希釈したMMAE抗体またはNaked抗体の希釈系列を添加し、次にHRP標識抗ヒトIgGを添加。HRPを用いたイムノアッセイにより検出。
検出限界*1: 1.37 ng/mL, 定量範囲*2: 4.12~111 ng/mL

HRP標識抗DXd/Exatecan抗体を用いたELISA

HRP標識抗DXd/Exatecan抗体のコーティング濃度の影響

HRP標識抗DXd/Exatecan抗体のコーティング濃度の影響

 

DXd抗体, Exatecan-BSA, Exatecan非結合抗体(Naked Ab)を2.5 mg/mLの濃度で固相化。 次に50%マウス血漿で希釈したHRP標識抗DXd/Exatecan 抗体(PP-AB12703-0R)の希釈系列を添加。HRPを用いたイムノアッセイにより検出。

組換えDXd抗体結合タンパク質のコーティング濃度の影響

組換えDXd抗体結合タンパク質のコーティング濃度の影響

 

組換えDXd抗体結合タンパク質を2.5 mg/mLと5.0 mg/mLの濃度で固相化。ブロッキング後、段階希釈した DXd抗体を添加し、続いて HRP 標識抗DXd/Exatecan 抗体(PP-AB12703-0R)を 1:2500 希釈(最終濃度約 0.2 mg/mL)で添加する。HRPを用いたイムノアッセイにより検出。

DXd抗体とDXd非結合抗体(Naked Ab)の比較

DXd抗体とDXd非結合抗体(Naked Ab)の比較

 

組換えDXd抗体結合タンパク質を2.5 mg/mLの濃度で固相化。ブロッキング後、段階希釈した DXd抗体を添加し、続いて HRP 標識抗DXd/Exatecan 抗体(品番:PP-AB12703-0R)を 1:2500 希釈(最終濃度約 0.2 mg/mL)で添加する。HRPを用いたイムノアッセイにより検出。
検出限界*1: 0.16 ng/mL, 定量範囲*2: 0.32~5.0 ng/mL

HRP 標識抗DXd/Exatecan 抗体(品番:PP-AB12703-0R)を使用した薬物動態評価用ELISA

組換えDXd抗体結合タンパク質固相抗DXd/Exatecan抗体
ブリッジングELISAによるDXd抗体の標準曲線

組換えDXd抗体結合タンパク質固相抗DXd/Exatecan抗体 ブリッジングELISAによるDXd抗体の標準曲線

 

組換えDXd抗体結合タンパク質を2.5 mg/mLの濃度で固相化。ブロッキング後、段階希釈した DXd抗体を添加し、続いて HRP 標識抗DXd/Exatecan 抗体(PP-AB12703-0R)を 1:2500 希釈(最終濃度約 0.2 mg/mL)で添加する。HRPを用いたイムノアッセイにより検出。
検出限界*1: 0.16 ng/mL, 定量範囲*2: 0.32~5.0 ng/mL

マウスにおける単回投与後の DXd抗体の血漿薬物動態

マウスにおける単回投与後の DXd抗体の血漿薬物動態

 

マウスに3 mg/kg 単回投与後、組換えDXd抗体結合タンパク質固相抗DXd/Exatecan抗体ブリッジング ELISAを用いて測定した DXd抗体の血漿薬物動態(平均 ± SD、各時点 n = 3)。
採血は投与後 5 分、3 日、7 日、14 日に実施した。血漿サンプルは 5 分時点では 1:16 000~1:128 000、3~14 日時点では 1:4 000~1:32 000 に希釈し、各希釈倍率を三重測定した。検証済み範囲内に収まった濃度を逆算し、各動物について適格な希釈倍率の平均値を算出した。

ADC(抗体薬物複合体)研究用抗体

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格 在庫
Anti DXd/Exatecan, Horseradish Peroxidase new詳細データ PPX PP-AB12703-0R 50 UL
[0.5mg/mL]
¥157,500 なし
Anti DM1, Human (Mouse) , AB12204詳細データ PPX PP-AB12204-0R 100 UL
[1mg/mL]
¥94,500 なし
Anti MMAE詳細データ PPX PP-AB12401-0R 100 UL
[1]
¥105,000 なし

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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