ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織切片において、マウス CD3 を特異的に検出するモノクローナル抗体です。
幅広い種の CD3ε(epsilon)鎖に保存されたエピトープを検出します。CD3 は、T細胞系に特異的に発現することから、T細胞マーカーとして使用することができます。
ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織切片において、マウス CD3 を特異的に検出するモノクローナル抗体です。
幅広い種の CD3ε(epsilon)鎖に保存されたエピトープを検出します。CD3 は、T細胞系に特異的に発現することから、T細胞マーカーとして使用することができます。
CD3は、CD3γ(gamma)、CD3δ(delta)、CD3ε(epsilon)、CD3ζ(zeta)の4種類のポリペプチド鎖から構成され、多量体タンパク質複合体を形成しています。CD3 複合体は、T細胞受容体(TCR)と非共有結合的に会合し、T細胞の共受容体としてはたらきます。また、CD3 複合体は長い細胞内領域を持ち、細胞内のシグナル伝達分子と結合します。T細胞抗原受容体(TCR)は、外来性抗原を認識し、その認識シグナルを細胞内に伝達し、休止期から活性化への変化を誘導します。T細胞が成熟すると、CD3 の発現は、前胸腺細胞の細胞質から、胸腺細胞の細胞膜に移行します。CD3 は、正常T細胞および腫瘍性T細胞(リンパ腫、白血病)の理想的なマーカーとなります。また、CD3 は、組織切片において、免疫組織化学的にT細胞を検出するための有用なマーカーとなります。
ヒトの臨床現場では、CD3 は悪性リンパ腫および白血病の分類に役立つ重要なT細胞マーカーととして用いられています。また、セリアック病、リンパ球性大腸炎、コラーゲン性大腸炎におけるT細胞の検出にも使用できます。抗 CD3ε(epsilon)抗体(Okt3)は、臓器移植における免疫抑制剤として臨床的に承認されています。抗CD3抗体は、動物実験において、移植に対する免疫寛容を誘導します。
特異性 | CD3ε |
---|---|
種反応性 | マウス |
免疫動物 | ラット |
アイソタイプ | IgG1/κ |
クローン | HH3E |
タイプ | モノクローナル |
アプリケーション | 免疫組織化学(IHC)、パラフィン切片(PS)、凍結切片(GS)、ウェスタンブロット |
コンジュゲーション | なし |
推奨希釈倍率 | 組織細胞化学 1:100 |
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Anti CD3, Mouse (Rat) , HH3E![]() |
DNV | DIA-303 | 0.5 ML |
DNV社 DIA303 100 を参照 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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