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記事ID : 14405
研究用

結合型/フリーの ISG15 を検出。ユビキチンとの交差反応性なし  ユビキチン様タンパク質 ISG15 抗体(クローン 2.1)

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ユビキチン様タンパク質である ヒト ISG15(interferon stimulated gene, 15 kDa)に対する、マウスモノクローナル抗体(クローン 2.1)です。

背景

ISG15(G1P2) は、多くの論文で、I型インターフェロンの刺激に応答してアップレギュレートされることが報告されています。

ISG15 の発現は、I型インターフェロンのシグナル伝達、翻訳、クロマチンリモデリング、細胞運動、タンパク質輸送、標的タンパク質への共有結合(ISG化)などの幅広い細胞活動に影響を与えますが、ISG15 の生理的な役割はまだあまり解明されていません。また、ISG15 の新しい標的タンパク質の特性や、フリーの ISG15 の役割を解析することで、ヒト疾患のメカニズム、および免疫療法のアプローチに関する新たな知見が得られる可能性があります。

特長

  • 結合型およびフリーの ISG15 を検出
  • 高純度 95% 以上
  • ウェスタンブロットでユビキチンとの交差反応性なし

使用例

図1 ウェスタンブロット

図1 ウェスタンブロット
A549 / Ovcar / HeLa 細胞由来のライセートサンプル 40 μg {コントロール(C)、IFNβ-1a 処理(T)}を、リコンビナント ISG15 50 ng、ユビキチン 100 μg と並べて、12% SDS-PAGE ゲル(還元条件下)で電気泳動した。
細胞は、1000 U/mL ヒト IFNβ-1a (品番: 11410-2) で処理(T){または未処理(C)}し、50 mM Tris-HCl pH8、200 mM NaCl、10% グリセロール、0.5% NP-40、0.1 mM EDTA にプロテアーゼインヒビターを加えたバッファーを用いて、氷上で1時間溶解した。その後、4℃で遠心分離して上清を得た。
ユビキチンの交差反応性は、テストを行った 100 μg まで確認されなかった。さらに、Daudi / U937 細胞ライセートを用いて、本抗体のテストを行った(データ示さず)。
*A549 FT: 凍結融解サイクル数1回のライセート

参考文献
  1. N Arnaud, S Dabo, D Akazawa, M Fukasawa, F Shinkai-Ouchi, J Hugon, T Wakita, and EF Meurs. “Hepatitis C Virus Reveals a Novel Early Control in Acute Immune Response,” PLoS Pathog, 2011, 7(10): e1002289.
  2. C Dieterich and DA Relman. “Modulation of the Host Interferon Response and ISGylation Pathway by B. pertussis Filamentous Hemagglutinin,” PLoS ONE, 2011, 6(11): e27535.
  3. YB Zhang, YL Wang, and JF Gui. “Identification and characterization of two homologues of interferon-stimulated gene ISG15 in crucian carp,” Fish and Shellfish Immunology, 2007, 23(1): 52-61.
  4. T Takeuchi, T Kobayashi, S Tamura, and H Yokosawa. “Negative regulation of protein phosphatase 2Cβ by ISG15 conjugation,” FEBS Letters, 2006, 580(18): 4521-4526.
  5. MP Malakhov, K II Kim, OA Malakhova, BS Jacobs, EC Borden, and D Zhang. “High-throughput Immunoblotting: Ubiquitin-like Protein ISG15 Modifies Key Regulators of Signal Transduction,” JBC, 2003, 278, 16608-16613.
  6. J D’Cunha, S Ramanujam, RJ Wagner, PL Witt, E Knight, Jr and EC Borden. “In vitro and in vivo secretion of human ISG15, an IFN-induced immunomodulatory cytokine,” Journal of Immunology, 1996, 157:4100.
  7. J D’Cunha, E Knight, Jr, AL Hass, RL Trutt and EC Borden. “Immunoregulatory properties of ISG15, an interferon-induced cytokine,” PNAS, 1996, 93:211.

ユビキチン様タンパク質 ISG15 抗体(クローン 2.1)

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Anti ISG15, Human (Mouse) Unlabeled, 2.1詳細データ PBL 21900-1 100 UG
¥52,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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