ioAstrocytesはヒトiPS細胞由来のアストロサイトです。細胞には、ドキシサイクリンで転写因子の発現を誘導可能な「opti-ox」カセットが組み込まれており、細胞融解後、ドキシサイクリンを添加し培養することでアストロサイトへ分化させます。
使用目的
- 神経変性疾患モデリング
- 神経薬理学
- 神経炎症研究
- 貪食アッセイ
- サイトカイン応答アッセイ
- 共培養研究
ioAstrocytesはヒトiPS細胞由来のアストロサイトです。細胞には、ドキシサイクリンで転写因子の発現を誘導可能な「opti-ox」カセットが組み込まれており、細胞融解後、ドキシサイクリンを添加し培養することでアストロサイトへ分化させます。
細胞由来 | ヒト iPS 細胞 |
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ドナー | 白人成人男性(皮膚繊維芽細胞 ) |
包装 | Small: >1 x 106 cells |
品質確認方法 | ・ 免疫染色 ・ RT-PCR |
推奨播種密度 | 30,000 cells/cm2 |
使用可能なプレート | 6、12、24、96、384 well plate |
本製品はミクログリアの前駆細胞として凍結保存した状態で提供され、推奨培地で培養することにより急速に成熟します。bit.bioでの誘導後、お客様には3段階の生成プロトコールを行っていただきます。まずは推奨培地で2日間の安定化、次に6日間のプレメンテナンス、8日目以降は使用可能な状態でのメンテナンス期間です。
細胞は培養8日目から星型の形態を獲得する。(10X、400μmのスケールバー)
培養15日目および22日目の細胞に免疫蛍光染色を行い、MERGEを作成した。DAPIで細胞核を染色し、特異的な抗体を用いてSOX9、S100B、およびビメンチンを染色した。
S100B: 主にアストロサイトで見られるタンパク質。活性化、神経保護、カルシウム恒常性、およびアストロサイトとニューロン間の伝達に重要な役割を果たす。
SOX9:アストロサイトの分化に不可欠な転写因子。
ビメンチン:アストロサイトに豊富に含まれる細胞骨格分子。
培養15日目の細胞を3種類の炎症性サイトカインカクテル(T)とビークルコントロール(V)で処理し、24時間後に培地に含まれるサイトカイン濃度を測定した。炎症性サイトカイン処理をした細胞は、コントロール細胞と比較して優位にサイトカインの分泌を誘導した。
※炎症性サイトカインカクテルにIL-1βとTNFγが含まれているため、これらの物質で刺激した際には検出値が高くなることにご留意ください。
培養1日目および22日目の細胞に対して、3つの独立したロットでバルクRNAシーケンス分析を実行した。結果、各日数でロット間のクラスターが非常に近く、高い一貫性が示された。(発現遺伝子の差異は0.5%未満)
(A)共培養時の免疫染色画像
神経細胞マーカーMAP2(緑)、星状膠細胞マーカーS100B(紫)、DAPIによる核染色(青)を示した。
(BおよびC)各時点でウェル内の神経活性が観察された領域の割合と平均発火率(Hz)
ioGlutamatergic NeuronsとioAstrocytesの単独培養および共培養における活動電位を測定した。
共培養はioGlutamatergic Neurons(培養0日目)にioAstrocytes(培養10日目)を播種して確立した。培養10日目のioAstrocytesと培養0日目のioGlutamatergic Neuronsは、それぞれの単独培養にも使用された。
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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ioAstrocytes - iPSC-Derived Astrocytes, Human | BIT | IOEA1093S | 1 VIAL |
¥325,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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